2009.01.04

サウスケント・レポート(2008年12月) その1

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 さて、今さらながらだけど、前回予告だけしておいておきながら後回しになっていた12月頭の取材の話を。

 行ったのは東海岸、ニューヨークと、そのお隣、コネチカット州サウスケント。スラムダンク奨学金でサウスケント校に留学している並里成選手の取材が目的だった。今回も、前回同様に井上雄彦さんや、奨学金スタッフに同行させてもらった。
 このときの記事は1/7発売のビジネスジャンプ新年3号に掲載になるのだけれど、記事では書ききれなかったこともたくさんあるので、ここではその中からいくつかトピック別に書いてみようと思う。
(長くなったので3回に分けます)

■ 英語
 サウスケントを訪れたのは8ヶ月ぶり。並里選手はその間にサマーキャンプに出たり、ホームステイをしたり。9月からは学校の新学期が始まり、10月にはいよいよチームとしての活動も始まっている。すべてが順調と言うわけにいはいかず、英語力が勉強面でもバスケをやるうえでも大きな壁になっているようだ。それでもサウスケントでの生活を楽しんでいるようで、「来てよかった」と言っていたのには一安心。

 まぁ、英語で苦労することは、ある程度は予測できたこと。私も高校時代に一年間海外で過ごしたのでわかるのだけど、高校生以上になると、1年くらい英語環境の中で暮らしただけでは英語ペラペラにはならない。一年もいれば耳は慣れてきて、まわりの人が話す内容はだいぶわかるようになり、少しだけネイティブっぽい発音を真似できるようになるけれど、実際に話すときはまだ頭で考えながらでしどろもどろ。1年を終えて、2年目に入る頃から、ようやく耳で聞いてきた言葉が、頭で考えなくても出てくるようになる…というのが、平均的な留学生の英語力の進化だと思う。

 ま、最初からコミュニケーションも勉強も問題がないようなら、プレップスクールに行く必要はなく、まっすぐ大学に進めばいいわけで、英語を身につけ、学力を上げる期間のサポートとしてこの奨学金があるのだ。とはいえ時間には限りがあるわけで、並里選手も今回、だいぶ奨学金のスタッフや井上雄彦さんからハッパをかけられていた。
 前から何度も書いているけれど、日本人選手がNCAAでプレーするときに一番の壁となるのはプレー以上に英語力&成績。最初から本気で取り組まないと、奨学金の期間もあっという間に過ぎてしまう。大事なのは、奨学金での留学期間が終わったときの選択肢ができるだけ多くなるように努力することだ。
 これは、並里選手だけでなく、今後の奨学生についても同じことが言える。奨学金をもらえても、決してその先が約束されているわけではない。奨学金の期間を最大限に生かすために、実際に留学する前から少しでも英語力をつける努力をしていてほしいと思う。

 

※ちなみにスラムダンク奨学金では現在、第3期生を募集中(1/30必着)。アメリカで自分の力を試してみたいという志ある高校2年生は、ぜひ応募してほしい。1期生、2期生と日本代表クラスの選手が選ばれたこともあって、日本代表に選ばれるくらいでないとダメだと諦めている人もいるかもしれないけれど、個人的には、そんなことではくじけないくらいの気概ある選手の応募があるといいな~と思う。ちなみに、これは私が思うだけでなく、奨学金スタッフの人たちの間からも同じような意見が出ていました。


Posted by Yoko Miyaji at 12:44  Japanese players in USA】 , 【prep basketball(高校バスケ)