2008.12.27
クリスマスゲーム
12月頭の取材話も書きたいのだけれど、まずはきのうのクリスマスゲーム@LA(セルティックス対レイカーズ)のことを先に。雑感です。
■ 写真は国歌斉唱。このほかにもレイカーガールの衣装や、選手のシューズなど、クリスマスの特別仕立てが、あちこちで見られた。
セルティックス選手のシューズは、チームカラーのグリーンのシューズに赤いシューレースをつけるだけでクリスマス風。レイカーズは、さすがに、この日だけはグリーンの色は身につけたくなかったようで、黄色のシューズに赤のシューレースという組み合わせが何人かいただけ。
■試合前のドク・リバース(セルティックスHC)は、しきりとクリスマスを家族とともにボストンで過ごせないことを残念がっていた。クリスマス当日は試合があるからまだいいけれど、24日の夜、ホテルの部屋でつまらないテレビを見ていて、なんでクリスマスに、家族と離れてここにいるんだろうと思ってしまった、とか。
「優勝したら、クリスマスゲームはホームで戦えるという規則にしてほしい」とリーグに対して文句を言っていたけれど、確か、この時期にセルティックスが遠征に出るのは、セルティックスの作戦だと聞いた覚えがある。クリスマス前後の時期に家にいるとホリデー気分で、選手が試合に集中できないからと、毎年、試合スケジュールのためのアリーナ使用状況をレポートするときに、クリスマス~年末はガーデンが使えないとリーグに申請しているという話だった。
その理由が本当かどうかは未確認だけれど、実際、セルティックスは毎年、クリスマス頃から年末にかけて遠征に出ている。調べてみると、26日から年末にかけて、ホームコートのTDバンクノース・ガーデンではDisney on Iceのショーが入っていた。これが、クリスマスゲームをホームでできない理由。ということで、リバースHC、文句を言う矛先が違いますヨ。
■ ただし、クリスマスの日に試合をすることに関しては、リバースも含め、文句を言うコーチや選手は一人もいなくて、みんな、口々に「名誉なこと」と喜んでいた。それだけ、NBAではクリスマスの日は選ばれたチーム、エリートチームだけが試合をする日として定着しているということなのだろう。リバースいわく、「何しろ、2シーズン前の私たち(セルティックス)は1試合も全米放映の試合がなかったのだからね」とのこと。確かに。
■ ケビン・ガーネットにとって、なんと今回が初めてのクリスマスゲーム!
「この特別な日にチームがプレーすることができるのはそれだけの理由があるということだから、特別な試合だった。プレイオフのようなエネルギー、プレイオフの雰囲気があった」と、クリスマスゲームの特別な雰囲気を満喫したようだ。この日は、ティンバーウルヴス時代からガーネットのファンでもあるプリンスもコートサイドで見ていた。
■ 対照的に、コービー・ブライアントは11回目のクリスマスゲーム。何しろ、レイカーズはこの10年、毎年クリスマスに試合をしているのだ。ちなみに、この11回はシャックと並んで現役最多タイ。そして、ブルズ時代にもクリスマスは毎年のように試合をしていたフィル・ジャクソンにとっては、これがクリスマスゲーム11勝目となった。
■ 試合前も試合後も、メディアからはセルティックスとレイカーズのライバル関係の質問が多く出ていたのだけれど、 若いラジョン・ロンドなどはあまり実感がない様子。バード vs マジックの時代のことも、「僕は小さかったから」とさらり。同じセルティックスでも、KGやピアス、レイ・アレンなどのベテラン陣は歴史の重みも感じつつ、自分たちが今、そのライバル関係の中にあるということに感じ入っていたようだったけれど、ロンドのような若者には、歴史や伝統よりも「今」なのだろう。
一方のレイカーズは、6月に負けた記憶が生々しいだけに、セルティックスは歴史上でのライバルというよりも今の自分たちの倒すべき相手として、かなり意識している。これはまぁ、当然といえば当然か。かつて、優勝に一歩手が届かなかった頃のブルズと、ブルズの壁となっていたピストンズとの関係を思い出した。
■ 試合は、緊迫感があり、会場の盛り上がりもあって、見ごたえがあるいい試合だった。前半と後半のアリーザの大ハッスルプレーに見られたように、レイカーズのほうが勝ちたい気持ち、この試合に賭ける気持ちが少しだけ上回っていた。
ただし、気持ちやホームコートだけの問題かといえば、セルティックスにとってはそれだけと片付けられない試合だったかもしれないとも思う。7フッターを揃えたレイカーズの高さは、セルティックス、特に控えのフロント陣にとってはかなりの壁と感じたはず(写真は試合開始のジャンプボール時。バイナムとパーキンズのジャンプ後の到達点の高さがかなり違うのがわかる)。
今のところは高さに幅と強さで対抗できているけれど、レイカーズもまだ成長の余地があることを考えると、これを機に、高さの補強(最近、噂にもなっているムトンボとか?)を真剣に考え始めるかもしれない。





