2008.04.19

シーズン終了 (2)

 

 Dリーグも、NBAより一足早くレギュラーシーズン終了。田臥勇太のアナハイム・アーセナルは、終盤になって波に乗ったものの、残念ながらプレイオフ出場権は取れず。4/12の試合@ベイカーズフィールドで2007-08シーズン終了となった。そういえば、ベイカーズフィールドで始まり、ベイカーズフィールドで終わったシーズンだった。始まりのベイカーズフィールドのときと、終わりのベイカーズフィールドのときではチームも、状況も大きく変化。始まったときよりも、ずっといい顔でシーズンを終えたのは、収穫が多く、いいシーズンだった印だ。

 今年の田臥の成長はスタッツだけではわかりにくい。何しろ、プレータイムがDリーグでプレーするようになったこの3年で一番少ないのだから、その分スタッツも下がっている。48分換算にしても、得点もアシストも微増減はあるものの、これまでと比べて劇的に変わったわけでもない。
 スタッツ以上に、実際に試合を見たほうが変化はわかりやすい。プレースタイルが少しずつ変わってきているのだ。前よりずっとアグレッシブに、それでいて自然にドライブインを狙うようになったし、外からのシュートもチャンスでは躊躇することなく打ち、前より決めるようになった(FG成功率は下がっているが、3ポイント成功率は伸びている)。

 見ていて、ようやくアメリカのスタイルに慣れてきたと思う。これは、田臥自身も自分の課題としてあげていることなのだが、彼はどちらかというと環境に慣れて自分の力を発揮するまでに時間がかかるタイプ。正直、この3年を振り返ってみると、これまで2年はどちらかというと準備期間で、今シーズンがスタート地点のようにも思える。

 田臥自身も自分のブログで、「今シーズンは楽しかった」と何度か書いているように、傍からみていても、今シーズン後半の田臥は、Dリーグの中、チームの中に自然に溶け込んでいた。もちろん、チームメイトに恵まれたということもあるだろう。田臥自身、アメリカ人選手と自然にコミュニケーションが取れるようになったということもある。アメリカのバスケットボール自体に慣れてきて、違和感がなくなってきたということもあるようだ。このあたりは、詳しく書きたいことがたくさんあるのだけど、どれも書き出すと長くなるので、また機会があるときに。

 さて、日本のファンにとって一番気になるのは、来シーズンどこでプレーするか、ではないだろうか。HOOP6月号(4/25発売)掲載のインタビューから、予告編として少し抜粋。

(2シーズン、NBAと縁がなかったことに関して)
「NBAでやりたいという気持ちはいつでも持っていて、当たり前のこととして置いてある。僕はNBAに近づいたか近づいていないかっていう言い方はしたくないんです。どこでどんなチャンスがあるかわからないし、誰が見てくれているかもわからない。そのためにアメリカに来てDリーグでやっているわけですから。今やるべきことをやっていって、NBAにより近づけるためにこれからどのステージ(舞台)を選んで、どこのチームを選んでやっていくかっていうのを探りながらやっていくことが必要だなって思います」

 さらに詳しい話は4/25発売の月刊バスケットボール6月号とHOOP6月号にそれぞれ書いているので、興味ある方は、ぜひそちらを見てください。月刊バスケのほうは元能代工の加藤監督がJBL栃木の監督に転進した話、能代工の佐藤信長・新監督についても触れた記事。HOOPのほうはシーズン総括の長文インタビューで、シーズンを振り返っての話のほかにも、NBAの中で気になる選手について、日本のバスケにどう貢献するか、日本の選手の海外挑戦についてなどにも触れてます。実はインタビューはまだ掲載しきれていないので、未掲載分も近いうちにどこかで紹介できればと思ってます。

(写真説明)
上・左:シーズン終了後のインタビュー時。ちょっとピントが甘いのだけど、いい笑顔だったので。もっとちゃんとした写真はHOOPに掲載されるはず。
上・右:シーズン最後から2試合目、ロサンゼルス・Dフェンダーズ戦。会場はレイカーズの本拠地、ステープルズセンター。後ろに映っているエンドライン席の老夫婦は、テックス・ウィンター夫妻。Dフェンダーズの試合は、毎試合最初から最後までここで見てます。テックスを挟んで、田臥の後ろの位置にいる黄色のユニフォームは、レイカーズ(このときはDフェンダーズに派遣)のコービー・カール(ナゲッツHC、ジョージ・カール息子)。
左:LAでの試合を見に来ていた日立の竹内譲次選手と、ハーフタイムに歓談(ポジショニングの悪い写真ですみません)。HOOP掲載のインタビューでは譲次選手についても触れてます。


Posted by Yoko Miyaji at 04:41  D-League】 , 【Japanese players in USA