2008.02.20

NBA All-Star Weekend 2008 (3)

 

 ジャズの発祥地でもあるニューオリンズは街に音楽が溢れる街。街を歩いていると、あちこちから音楽が聞こえてきます。中には、こんな子供も。写真左のこの子、なんと11歳なのだそうなのですが、歌もトランペットもうまい。ただ単に技術的に上手というだけでなく、心をつかむ巧さ。通りかかった人たちが、みんな聞きほれてました。

 日曜夜のNBAオールスター・ゲームでも、選手紹介、アメリカ国歌、ハーフタイム・ショーと、ニューオリンズの音楽がたっぷり。残念ながら忙しくて写真を撮り忘れてしまったので、興味がある人はNBA.comや25日に発売されるHOOPなどに掲載される写真を見てくださいね。ジャズ好きの人、ニューオリンズ音楽好きの人にはたまらない豪華メンバーでした。親子(エリス&ブランドン・マルサリス)や兄弟(アート&イバン・ネイビル)など、家族でミュージシャンだったり、あるいは師弟、弟子の間柄にある人たちが共演したり、こうやって伝統の心と技術は受け継がれていくんだなぁと、あらためて感じ入っていました。

 技術と心の継承といえば、NBAも同じですね。ニューオリンズといえば、ニューオリンズ・ジャズで活躍したピストル・ピートこと、ピート・マラビッチ。彼が40歳の若さで亡くなってすでに20年たちますが、それでも今年のオールスターではあちこちで彼が称えられ、ピートの妻や息子たちも招待されてオールスターに来てました。

 そして、そのピートの継承者となりそうなクリス・ポール。初めてのオールスター出場、しかもホームでの開催と、初めてのことづくしで大忙しだったようです。土曜昼のメディアセッションで話を聞いたら、「顔を見たらわかると思うけれど、昨日の夜も全然寝ていないんだ。それくらい忙しい」とのこと。何度もアクビしてました。
 それだけ疲れていても、やるときはやるのがスター。ポールも、土曜のスキルズ・チャレンジ、そして日曜のオールスターゲームともに魅せてくれました。
 惜しくもどちらも優勝やMVPは逃したけれど(オールスターゲームはウェストが勝っていたら彼がMVPだったはず)、スキルスチャレンジは決勝に進んでデロン・ウィリアムスとの対決があったり、オールスター・ゲームでは差がついた試合を、最後にあそこまで接戦にして盛り上げるなど、週末全体を通して考えれば、まさにMVP。
 今はまだ観客動員で苦労しているニューオリンズだけれど、彼がいる限りはファンは増えていくはず。そういえば、ポールはニューオリンズの街について、「この街がどんどん好きになってきている」とも言ってました。考えれば、カトリーナ直前にドラフトされた彼にとって、今シーズンはニューオリンズを本拠地として1年目のシーズンだものね。
(写真は(1)に書いた復興プロジェクトで訪れた学校の部屋壁に貼られていたクリス・ポール。等身大かな?)

 オールスターゲームについて、詳しくは25日発売のHOOP4月号に書きましたので、ぜひその記事を読んでくださいね。試合が終わってから約4時間で書き上げた渾身(?)の長文(4000字)原稿です。
 実は告白してしまうと、私は原稿を書くのが遅いので、速報系の記事は大の苦手。本当はこの原稿も試合が終わって2時間半くらいで書き上げなくてはいけなかったのですが、アリーナからホテルに戻る最終バスが出る時間になっても書きあがらず、締め切りを少しだけ延ばしてもらって、何とか書き上げました。それでも、今年は全体として素晴らしいオールスター・ウィークエンドで、その締めくくりにふさわしいオールスターゲームだったので、原稿としては書きやすかったんですけれどね。もっと時間をかけての原稿は、3月25日発売の月刊バスケットボール5月号に執筆予定です。


Posted by Yoko Miyaji at 09:09  NBA