【最新・月刊バスケットボール臨時増刊号】ゴールデンエイジに“感覚”を磨く、コーディネーション・トレーニングを取り入れた練習法

 ミニバスケットボールプレーヤーたちは、神経系が最も発達するゴールデンエイジ。そこで身に付けたいのはさまざまな“感覚”や“身のこなし”。バスケットボールが上達するために、この年代には楽しみながら、考えながら行うコーディネーション・トレーニングを取り入れた練習が効果的です。そんな練習の例を以下に紹介します。

 

●サークルボール上げ
センターサークルやフリースローサークルなどに、6人程度で均等に位置し、それぞれがボールを持ち、まずは歩きながらコーチの合図でボールを投げ上げます。

 

 前の人の投げ上げたボールを後ろの人がキャッチ。歩くのを止めてはいけません。これを合図とともに繰り返します(動画参照)。


このドリルでは、周囲に注意を払いながら人の動きに合わせてパスをするといった、異なる動作を同時に行うことを体得します。また、動くスピードに合わせて、相手の動きを予測し、ボールを投げ上げる高さを調節するといった感覚を磨いていきます。

 

 

●尻尾(しっぽ)とり

 4、5人が列を組んで、前の人の腰をつかんで繋がります。最後尾の人にはタオルを短パンのゴムに挟んで尻尾をつけます。オニは1人で、列を組んだ人たちと向かい合います。

 

 スタートの合図とともに、オニは尻尾を取りにいきます。逃げる人たちは、列が切れたり崩れたりしないように動いて尻尾を取られないようにします

決められた時間の中で、オニが尻尾を取るか、列が切れたり、崩れたりしたらオニの勝ち。みんなが繋がったままで、逃げ切ればオニの負けです。慣れてきたら逃げる側は、ステップスライドのみで挑戦しましょう。

 

 このドリルでは楽しみながらフットワークの練習ができます。また、前後の人の動きを察知するといった感覚も磨かれます。オニはフェイントや駆け引きといったことを覚えます

 

 そのほか、「ラインスピンラン」「ミニボールオンザマーカー」「9マスムーブ」など、『ミニバスケットボール2019』(月刊バスケットボール臨時増刊)では、マンガでわかりやすく紹介しています。

 

解説/小宮邦夫・半田圭史・山田哲也(D-EQUIPOバスケットボールアカデミー)

ミニバスケットボール2019) (月刊バスケットボール)



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