第20回 リバウンド(パート2)〈ディフェンス編〉
前回はリバウンドの重要性(チームの特徴による)、特にディフェンス・リバウンドの考え方について述べました。今回はその練習方法について、いくつかの例を挙げてみましょう。これから述べる練習方法は、チームのメンバー構成によって多少異なってくると思います。また、毎回言うことですが、ここで述べる内容はあくまでもチーム作りのほんの一部です。指導者の皆さんは、それぞれアレンジして「自分たちのチームのリバウンド・ドリルはこれだ!」というものを、ぜひ作り上げてください。
(図1)
●3メンリバウンド3人がレーン(*フリースローレーン/ペイント)の中で、次々にボールをバックボ ードにぶつけます。1が初めにボールをぶつけたら、2が踏み込んでリバウンドに入り ますが、空中でボールを掴んだまま着地せず、ボールをタップします。次に逆サイドに いる3が同じようにレーンの中に踏み込んでタップします。この動きをクリスクロスの ようにローテーションしていきます。通常30秒ほどやって、次の3人と交代します。
(図2)
●1:1スクリーンアウトコーチがボールを持ち、反対側にオフェンスとディフェンスが1:1になります。ボ ールを持ったコーチェ、フロアーにボールを落としたのを合図に、オフェンスがそのボ ールを取りにレーンの中に入っていきます。ディフェンスは、オフェンスにボールを取 らせないようにスクリ―ンアウトします。この際、オフェンスがベースライン側へ入ろ うとしたら、ディフェンスはこの図の右足をドロップステップ(バックターン)してス クリーンアウト。フリースローライン側へ入ろうとしたら、左足をアップステップ(フ ロントターン)してスクリーンアウトをします。
ディフェンスは3秒ほどオフェンスを押さえることができれば、次と交代します。3 秒以内にオフェンスがボールに触れた場合はもう一度繰り返します。
(図3)
●サークルスクリーンアウトサークルの中央にボールを置き、サークルの中にディフェンスとオフェンスが2人ず つ入ります。この時ディフェンスは、スクリーンアウトの姿勢(膝を曲げ、スタンスを 広めにしてハンズアップし、背中でオフェンスを押さえます)をとっておきます。オフ ェンスは、ディフェンスの背後に位置し、コーチの合図(ホイッスル)で床のボールに タッチに行きます。ディフェンスは、背中でオフェンスをサークルの外へ押し出すよう にします。約3秒間、オフェンスがボールにタッチできなければ終了です。3秒以内に オフェンスにタッチされた場合はも一度やり直しとなります。
(図4)
●タップ&ダッシュ選手は両方のバックボードに向かい、レーンの中に一列に並びます。コーチの合図( ホイッスル等)で最前列の選手は、ボールをリングよりできるだけ上にタップし、反対 側の列の後ろまでダッシュします。次の選手も同じようにして、ローテーションします 。1〜2分程度の時間を設定して行います。ボールがフロアーに落ちたら、もう一度や り直しをしてもよいでしょう。
(図5)
●ジャングルドリルこのドリルは体が強くないと危険を伴うので、高校生以上にお勧めします。 3人がフリースローラインに並びます。コーチがリングに向かってシュートするのを 合図に、3人が一斉にリバウンドに入ります。誰か一人がリバウンドを取ったら、他の 2人はディフェンスになります。リバウンドを取った選手は、2人のディフェンスをか わして強くシュートします。そして、先に3回シュートを決めた選手はそこから抜け、 次の選手が加わります。シーズン初めは、ディフェンスはファウルをしてもよいことに します。シーズンに入ってから行う場合は、ファウルをしてはいけないとし、ファウル をされた場合は1本シュートを入れたものと見なしてもいでしょう。
ディフェンス、オフェンスの区別がつきませんが、リバウンドに対して精神的にタフ になるドリルです。
この他にもここで説明しきれないほどいろいろなドリルがありますが、特にディフェン スのリバウンドではスクリーンアウトを確実に実行することや、体の接触が多く、かなり 精神的な強さが要求される、という基本はすべて同じだと思います。
次回はオフェンス・リバウンドについてです。オフェンス・リバウンドを強調されている指導者の方が多いのですが、果たしてオフェンス・リバウンドはチーム作りの時に本当に重要なのでしょうか……そのあたりの考え方について整理してみたいと思います。
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