第19回 リバウンド(パート1)
〈ディフェンス編〉

前回まではランニング・オフェンスについて述べてきました。先にすべきだったか もしれませんが、今回からリバウンドについて述べてみたいと思いす。前回まではラ ンニング・オフェンスについて述べてきました。本来ならば、こちらをバスケットボー ルではよく"バックボードを制するものは、そのゲームを制する"という言い方をしま す。それはオフェンスがシュートミスをした時にボールの所有権を奪い取れば、相手 にセカンドチャンス(セカンドシュート)を与えずに済み、相手のシュートアベレー ジが低くなります。それだけ有利にゲームを展開して行くことができるのです。ホイ ッスルがならず、ボールの所有権を自分たちの力で奪え取れるのは、インターセプト とリバウンドだけなのです。

特にディフェンスリバウンドについては、指導者の方々は「スクリーンアウト」や「 ボックスアウト」という用語で指導されていると思います。「スクリーンアウト」は、 マンツーマンディフェンスの場合に1:1で相手を押さえることで、「ボックスアウ ト」は、ゾーンディフェンスの場合にレーン(ペイント)の中にオフェンスを入れな いよう、ボックス型にポジション取ることです。いずれにしてもチーム固有の呼び方 で、指導者がその用語を言った時は「リバウンドを取るんだ!」というイメージがチー ム全体に生まれることが大切です。

私はいろいろな所にお邪魔して、指導者の方々とお話しをする機会があります。リバ ウンドの大切さは、みなさん理解されているのですが、「なかなか徹底できない」と いう悩みを持っておられるようです。私もコートに立っている時は、同じ悩みを抱え ていました。

例えば、練習試合などでリバウンドが取れないと、その時は「スクリーンアウトが大 切だ」と、集中して練習します。そして、ある程度「できる」と判断すると、他の練 習も大切になるため、それなりの練習になってしまうのです。どんなプレーにも共通 しますが、短い時間でも毎日繰り返すことで習慣となり、いざという時に現れるのです。 そこで、今回から数回にわたり、リバウンドについて考えてみましょう。

まず、スクリーンアウトの考え方ですが、チームの特徴によって3通りあります。

(1) 大型チームでジャンプ力も比較的あり、相対的にリバウンドは有利なチーム
この場合は、とにかく相手のシュートに対してリバウンドを取りに行くことを 優先させ、「スクリーンアウト」することよりは、一度ボディーチェックする程度で、 ボールに反応するようにします。

(2) 平均的な大きさで、相対的に相手と互角のチーム
スクリーンアウトは絶対に必要になります。しかし、スクリーンアウトした後 は、相手を外側に押し出しているので、すぐにボールに反応しなければなりません。相手より早 く反応することで、ボールに対し有利になるからです。いわゆる「先に跳ぶ」状態を作ります。

(3) 相対的に小さいチームで、リバウンドが不利なチーム
この場合は(2)以上にスクリーンアウトを徹底しなければなりません。身長的に不利な場合、先にボールに反応してしまうと「相手に頭の上から取られる」状態になりがちです。ですから、スクリーンアウトをより徹底しなければなりません。つまり、跳んで(空中で)勝負をせず、床に落として「ルーズボールにしてから、ボールを取ってしまう」くらいの徹底が必要です。

まずは、前述の事柄を整理してみましょう。「スクリーンアウト」を漠然と考えない で、自分のチームがどの考え方にあてはまるのかを判断します。その上で、リバウン ドについてどのように指導していくかを考えることが最も大切になります。 一般的な「スクリーンアウト」ではなく、「自分のチームはどういったリバウンドの 取り方をするのか?」、から考えてみてください。

次回は練習方法等について考えて見ます。

 
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