第18回 ランニング・オフェンス(パート3)
〈セカンダリーブレーク(アーリーオフェンス)〉
前回は、ファーストブレーク(いわゆる「アウトナンバー」)で攻め込んだ場合について述べてみました。今回は「アウトナンバー」を生かせず、ゴールゲットできなかった場合にどうするか、ということについて考えてみたいと思います。前々回も少し触れましたが、アウトナンバーにもって行こうとするあまり、無理をしすぎないことも大切なポイントと言えます。なぜなら無理なプレーでターンオーバーをしてしまうと、ファーストブレークの意味がまったく無くなってしまうからです。つまり、アウトナンバーができなかった場合、次にセットオフェンスしかないとすると、どうしても選手の中にはレイアップシュートに持って行ければ「楽にゴールが取れる……」という心理が働きます。それはレイアップシュートの確率が高いことを選手自身がよくわかっているからです。したがって、チームがファーストブレークを練習する際は、必ずセカンダリーブレーク(アーリーオフェンス)もセットにして組み立てることができるように覚えることが大切になってきます。「ファーストブレークを出して、だめならセカンダリーブレーク、そしてセットオフェンス」という組み立てを考えておいてください。 それでは今回のテーマ、セカンダリーブレークはどういった考え方にすればよいのかについて進めて行きましょう。
前回、ファーストブレークを出す時は、「ミドルマンがボールを進めるのにトップスピードで運んではならない」、と述べました。ミドルマンはハーフラインを越える時に、フロントコートでアウトナンバーになるか否かの判断をしますので、トップスピードでボールを運んでいくと、この判断が曖昧になってしまいます。しかも相手の戻りが早く、3:3の状態になっているにもかかわらず、アウトナンバーにしようとする際に、ドリブルなどで無理してボールを進めてみたり、ウイングに無理なパスをしてレイアップに持っていこうとするケースが多く見られるのです。まさしくこの状態が、先ほど述べたようなミスに繋がるケースなのです。 ミドルマンはタイトナンバー(3:3)だと判断した時は、図1のようミドルレーンを避け、どちらかのサイドレーンにドリブルして行きます。これは後ろから走ってくるトレーラーのスペースを空けるのと同時に、ミドルレーンを帰ってくるディフェンスを避けるためです。そして、先ほどのセカンダリーブレークにエントリーして行きます。 その時の考え方には以下の2通りがあります。一つはモーションオフェンスが主体になっているチームは、あまり動きの制約を加えず選手のプレーの選択に任せた動きにすべきです。もう一つは、逆にナンバープレーを主体にしているチームは、(極端に言って)ファーストブレークから走るコースを決めて行ったほうがよいでしょう。
次ぎにこの2通りの考え方を図示(図2、図3)してみましょう。この考え方は、常に一定のものでなければなりません。一連の動きの中で考え方を変えることは、選手たちが混乱することになるので、絶対に避けるべきです。セカンダリーブレークはファーストブレークとセットオフェンスのつなぎ目です。したがって、オフェンスの組み立て方に沿って、すんなりとプレーに入れるような工夫が必要となります。
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