2次予選ラウンド第3戦、結果いかんで日本の決勝トーナメント進出の可能性もあったが、日本戦前に行われた韓国vsカザフスタン戦で韓国がカザフスタンに敗れたため、日本の決勝トーナメント進出は消えた。それと同時に来年の世界予選への道も閉ざされてしまった。そのため選手たちのモチベーションが心配されたが、試合前に鈴木ヘッドコーチだけでなく、佐古キャプテンが「自分たちがどういう立場の人間なのかを考え、やるかやらないかは自分で決めろ。ここでやれない人間は将来はないだろうし、ここでやれる人間が経験を積んで次のステップを踏める。プライドを持って戦おう」と選手たちを鼓舞してヨルダン戦を迎えた。
一方ヨルダンは、この日本戦に勝利すれば上位リーグII組1位で決勝トーナメント進出が決まり、負ければU組4位に転落という、まさに天国と地獄のような結果となる。それだけに選手たちは勝たなければいけないというプレッシャーの中での試合となった。
そんな状況の中で始まった日本vsヨルダン戦。日本は柏木、折茂、竹内(公)、網野、青野の5人でスタート。日本は出だしから柏木がタイトなディフェンスでヨルダンの得点源・ライトを押さえると、桜木がゴール下を確実に決め、リバウンドでも奮闘。それに呼応するように竹内(公)、折茂の3Pシュート、柏木の連続シュートで1Qを21−7と大きくリード。さらに2Q、日本は佐古、竹内(譲)の連続3Pシュート、桜木のリバウンドショットなどで37−26で前半を終えた。
3Q、日本の勢いは衰えない。折茂が3Qだけで3本の3Pシュートを沈め得点リーダーとなり、残り4分には54−34と大量リードを奪った。しかし4Qに入るとヨルダンの反撃が始まる。ディフェンスのプレッシャーを強めて、I・アッバースの速攻や、日本がゾーンに切り替えるとすかさずシュワルスコフ、アルハスの3Pシュートとつなぎ、ジワジワと日本に迫り逆転チャンスをつかむ。ところが、ヨルダンは何度もリバウンドを奪いながらもイージーショットを落とすなど、アンラッキーな展開となった。そして残り21秒には1点差まで肉薄。結局日本は終盤の緊迫した場面で、フリースローを立て続けに外しながらも相手のシュートが落ちる運もあり、71−68で逃げ切った。
「前半のディフェンスのプレッシャーが非常に甘かったため、日本に多くのイージーなシュートを決められてしまった。それが前半大きなリードを奪われた原因となった。後半、20点差になったところでプレスディフェンスで前から当たり、4Qは何回も逆転するチャンスがありながらイージーシュートを何度も落としてしまった。アンラッキーな試合だった」と、ヨルダンのパルマ・ヘッドコーチは敗因を述べた。
鈴木ヘッドコーチは「今日は最初からオフェンスもディフェンスも足が動いた状態で入ることができて非常に良かった。昨日、一昨日と出せなかった力を順位決定戦で出して、残り2試合全力で頑張りたい」と話した。
2次ラウンドを迎えてからストレスの溜まる試合が2戦続いたが、3戦目は久しぶりに落ち着いて見ていられる試合展開となった。この大会に入り課題となっていたフリースローも前半は100%と不調から脱したかと思ったら、後半連続で落として結局56%の数字。この課題の克服はまだ続く。