1次予選ラウンド第2戦、日本の相手は強敵のレバノンだ。日本のスターターは佐古、折茂、網野、竹内(公)、青野と第1戦と同じ布陣。スタートからレバノンがフォワードのエース・アルハティヴを起点にインサイドを果敢に攻めてくるのに対して、日本は青野がリバウンドショットのバスカン、網野に代わって入った桜井がドライブインでレバノンのゴールを襲うなど一進一退の展開となった。しかし、アルハティヴがファウルトラブルでベンチに下がると、レバノンに予想外の3Pシュートを連続で決められてしまい、前半を終えて34−40と日本はリードを許してしまう。
さらに3Q開始直後にレバノンに連続得点を奪われたのを機に、残り2分を切って46−58とこの試合最大の点差となる。ここで日本は思い切って五十嵐−柏木のツーガードの布陣を敷き、ディフェンスもマッチアップゾーンに変えるとこれがズバリと的中。柏木らのアグレッシブなディフェンスに苛立ったレバノンは続けざまにアンスポーツマンライク・ファウルを犯し、流れは一気に日本に傾く。勢いづいた日本は、桜木JRがリバウンドで踏ん張れば、竹内(公)が速攻からのダンク、川村が3Pシュートを連発。そして、五十嵐、柏木のファーストブレイクでレバノンの息の根を止める快勝。12点のビハインドをひっくり返し、日本の秘めたる力を感じさせる一戦となった。この結果、次のクウェート戦の勝敗に関係なくグループB1位となり、上位リーグ進出(2次予選ラウンド)が決まった。
「今の日本は状況や場面によって選手を使うチームだから、今日は最後に出ていたメンバーがフィットしたということ。このチームらしい勝ち方だった。こういう経験が2次リーグ以降につながる」と話した佐古キャプテンは、ベンチからアドバイスを送って側面からチームを支えた。
一筋縄ではいかないと思われたレバノンだったが、エース・アルハティヴのファウルトラブルが痛かった。それに対して、日本は鈴木ヘッドコーチの選手起用の成功が大きく、特に五十嵐、柏木、川村の世界選手権組の活躍が勝利の一つのポイントだった。ちなみに2敗目を喫した中国の下位リーグ行きが決定し、これによって中国の連覇は4でストップとなった。