来年8月、日本で開催される「2006年FIBA世界選手権」のリハーサル大会として位置づけられている「キリンインターナショナル」が8月20日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。まずは8月20日、21日の2日間の日本の戦いぶりをお伝えしよう。

【8月20日/第1戦】
 日本は長年のアジアのライバル・韓国と対戦。出だしの硬さが取れない日本はなかなかリズムに乗れず前半30−36と、韓国に後塵を拝してしまう。しかも2クォーター開始直後には#15竹内(譲)が右足首を痛めるアクシデントが起こる。しかし、後半に入ると#18山田のジャンプショット、#17梶山、#7五十嵐の速攻で38−38と一気に同点に追いつく。そこからお互い譲らないと展開となり、その後日本は韓国のゾーンにてこずりながらも#11網野のドライブインや#山田のゴール下などで必死に追いすがった。そして4クォーター残り3分、#11網野のジャンプショットで66−67と迫ると、韓国も途中出場の#13ハ・スンジンが豪快なダンクですぐさまお返し。日本も#9仲村の3Pシュートで望みをつなぐが、韓国のキャプテン#10ムン・ギョンウンの3Pシュートがダメ押しとなり、72−77で敗れ緒戦を落としてしまった。
 また、リトアニア−トルコ戦は77−73でリトアニアが勝ちまず1勝をあげた。

【8月21日/第2戦】
 試合直後の記者会見で「ドキドキするいい試合だった」と、パブリセヴィッチ・ヘッドコーチが開口一番話したとおり、2戦目のトルコ戦の日本の粘りは素晴らしかった。
1クォーター、日本は#11網野が3Pシュート、速攻からのダンクと立て続けに決めて波を引き寄せると、#17梶山が得意の3Pシュートを決め、さらにこの日スターターに起用された#8柏木も元気のいいプレイで追随。20−9の好スタートを切る。ところが、前半の終わり、29−24とトルコに追い上げられてからは一進一退の展開となり、3クォーターには逆転を許してしまう。そして一時は11点差と離されるが、#8柏木の3Pシュートをきっかけに、#7五十嵐、#14伊藤の得点で追い上げ、残り1分13秒には#7五十嵐の3Pシュートで59−61、残り1分からは息詰まる様相となる。最後はお互いにフリースローのミスが出て日本は61−62と惜敗。また敗戦と同時に、この試合の序盤で左足を故障した#11網野の出場が絶望的になったこともショックだった。しかし19歳の川村が途中出場ながら7得点あげる働きで、今後に期待を抱かせるプレイが一筋の光となった。
なお、第1試合で行われたリトアニア−韓国の一戦は、韓国の健闘は光ったものの80−71でリトアニアが逆転勝ちして2勝目をあげた。
※大会3日目は本日8月22日、場所を移動して浜松アリーナにて、第1試合/16:30〜トルコvs韓国、19:00〜日本vsリトアニア戦が行われる。

【8月22日/第3戦】
 予選ラウンド最終日は場所を浜松アリーナに移動して行われた。日本はスターターに#14伊藤、#15竹内(譲)、#18山田の2mトリオを起用し、ここまで2勝をあげている高さのリトアニアに挑んだ。開始2分、#6桜井のバスカンで得点をあげると#8柏木の3Pシュート、#14伊藤の力強いゴール下とインサイドアウトがうまくかみ合う。守っては攻撃的なディフェンスでリトアニアにインサイドでの得点を許さない。また、不調にあえでいた#10竹内(公)が持ち味のリバウンドで復調の兆しを見せ、30−30と前半は互角となる。そして後半に入るとさらに#10竹内(公)がミドルショットを連続で沈め、日本を引っ張る大活躍。それに呼応して#7五十嵐、#23川村もシュートを決めて46−40と日本のリード。しかし4クォーター序盤は形勢がガラリと変わってしまう。リトアニアのタイトなディフェンスに日本が5分間ノーゴールともたついている間、リトアニアは連続3Pシュート、速攻などで一気に逆転。残り3分半には48−57となりここまでかと思われたが、日本も#14伊藤のフックショットを機に驚異の粘りで残り53秒には57−59と手に汗握る展開に持ち込む。結局、最後は59−63とリトアニアに逃げ切られたが、最後まであきらめずにリトアニアに食いついていった日本の戦いぶりに会場から大きな拍手が送られた。
 また、日本−リトアニア戦の前に行われた、韓国−トルコの一戦は残り2分半から猛チャージをかけたトルコが、95−83で勝利して2勝目を奪った。
 この結果、8月24日、広島グリーンアリーナで行われる順位決定戦は、16:30〜決勝、リトアニアvsトルコ、19:00〜3−4位決定戦、韓国vs日本となった。

【8月24日/順位決定戦】
 いよいよキリンインターナショナルも最終日を迎え、リトアニアvsトルコの決勝戦と韓国vs日本の3−4位決定戦が、広島グリーンアリーナで行われた。
決勝戦は試合開始前からやる気満々のパフォーマンスを見せていたトルコが、#6アイデミールを軸に出だしから得点の山を積み上げて前半55−35と大量リードを奪う予想外の展開となる。後半に入るとリトアニアもディフェンスを変えて必死に追いすがるが、3クォーターの途中に11点差まで縮めるのが精いっぱい。その後再びその差が開き99−82でFIBA世界ランキング18位のトルコが、同6位のリトアニアを破って優勝を飾った。「これまでトルコは決勝で負けることが多かったので、今日こそ勝ちたいと思っていた。このモチベーションと集中力でリトアニアに勝つことができた。非常にうれしい」とトルコのエネ・ヘッドコーチも喜びを言葉に表していた。
続く第2試合、3−4位決定戦の日本vs韓国戦は最後の最後まで1点を争うデッドヒートを繰り広げ、残り54秒、#10竹内(公)のゴール下が勝ち越し点となり、日本が韓国を破って3位を獲得した。
この試合、#10竹内(公)、#9仲村の活躍で序盤からリズムをつかみ1クォーターは19−13と日本がリードを奪う。2クォーターに入ると韓国は220pの#13ハ・スンジンをベンチに下げ、ディフェンスをゾーンに変え日本のミスを誘って33−30と逆転する。3クォーターには再び日本が逆転するが、韓国の#4チュ・スンギュン、#7キム・スンヒョンのドライブインとスティールに引っかき回され再び逆転されてしまい、勝負の行方は4クォーターに持ち越された。そして5点ビハインドで迎えた4クォーター、日本は#8柏木の3Pシュート、#10竹内(公)のインサイドプレイで1ゴール差まで迫ると、ここから息詰まる展開となる。日本が#23川村、#9仲村の3Pシュートで得点すると、韓国はベテラン#9ヒョン・ジュヨプが足を使ったプレイで日本のゴールを襲い、残り1分14秒には、韓国#10ムン・ギョンウンの速攻で63−62。しかし日本も残り54秒、#10竹内(公)の値千金のシュートが決まって64−63と再逆転。結局、そのまま1点差を守った日本が逃げ切った。「最後まで粘り強くやったことが勝利に結びつきました」と、古田キャプテンは満面に笑みを浮かべたが、韓国戦の勝利は1997年のサウジアラビアでのアジア選手権以来、実に8年ぶりのことだった。
なお、最終順位は、1位・トルコ、2位・リトアニア、3位・日本、4位・韓国という結果となった。

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