月刊バスケットボール5月号

NBA

2019.02.15

NBAオールスター11度選出のクリス・ボッシュが選手生活にピリオド

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)、カーメロ・アンソニー(FA)らを輩出した“華の2003年組”の一人であるクリス・ボッシュが、その選手生活にピリオドを打つこととなった。

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)、カーメロ・アンソニー(FA)らを輩出したいわゆる“華の2003年組”の一人であるクリス・ボッシュがその選手生活にピリオドを打つこととなった。

 

 ポッドキャスト番組に出演したボッシュは「選手としての人生はおしまい。引退を受け入れるまでには時間がかかったが、もう大丈夫だ。まだやれていたかもしれないが、時間は過ぎてしまった。もう(現役続行を)追わないことを決めた」とコメント。

 

 ドラフト全体4位指名を受けてNBA入りしたボッシュは、当時のビッグマンとしてはまれな広いプレーエリアと機動力を持ち合わせ、キャリア平均19.2得点、8.5リバウンドを記録。11度のNBAオールスター選出、2度のNBAチャンピオン、2008年の北京オリンピックでは、アメリカ代表の一員として金メダルを獲得するなど、輝かしい功績を残した。

 

(ドラフトでは全体4位でラプターズに指名された)

 

(オールスターには通算11度選出)

 

 スターとしてのキャリアを歩んできたボッシュに試練が訪れたのは2014-15シーズン中のこと。医師から血栓症の診断を言い渡され、残りのシーズンを全休。翌2015-16シーズンには一時復帰を果たすも、再び同症状が発症。以降は懸命な治療で復帰を目指すも、ヒートでのプレー許可が下りることはなく、事実上の引退状態が続いていた。

 

 2000年代を代表する選手の一人として活躍したボッシュの引退を惜しむ声は多いだろう。
ただ、彼のプレーの数々がわれわれの脳裏から消えてしまうことはない。

 

(月刊バスケットボール)



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