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苦労人が3年生のインターハイで活躍!
 ベスト4進出を果たした金沢総合。エース#7中畑が1対1、3Pシュートで脚光を浴びているが、ここに来てチームを支えているのが#8武笠だ。武笠は昨年1年間を故障で棒に振ってしまった。主力として活躍が期待されていただけに、本人にとっても苦しい日々を過ごしてきたのだった。その武笠の復帰を一番待ち望んでいたのが中畑なのかもしれない。 「サム(武笠)がいると安心できるんです。プレイでもそうなんですが、精神的にもチームを支えてくれます」(中畑)
 そんな苦労人のプレイが「日に日によくなっている」と、星澤コーチも感じている。どうしても中畑にマークが集中するだけに、それ以外の選手がいかに得点に絡んでいけるか。さらに武笠は勝負強いシュートとリバウンドで勝利に貢献している。 「自分としても自信が戻ってきているのがわかります。スカイ(中畑)だけに任すのではなく、自分がやらなければいけないことがわかってきたきました」(武笠)  チームは2年ぶりのベスト4進出。 「2年前と同じ顔ぶれなんです。対戦は違うけど、明日も勝って(ベスト4だった)先輩たちを超えたい!」  武笠は大きく胸を張った。
月刊バスケットボール/入江美紀雄

会心の一撃! 4度目の対決で洛南が大濠にリベンジ果たす!
 強豪校にとって、優勝への最大の壁となる準々決勝。なぜなら数試合をこなした後、目に見えない疲労がたまった状態で、力が互角の相手と戦わなくてはいけないからだ。
 優勝候補の最右翼と目されていた福岡大附大濠・田中ヘッドコーチは試合前、選手に「3度勝っていても4度目は負けることもある。気を引き締めて戦え」と檄を飛ばしていた。その大濠の相手は洛南。今年度、交換大会、練習試合で数度対戦し、いずれも序盤から大濠が先手を取って20点以上の大差で勝利している。しかし、この本番では立場が逆転した。
 洛南は#5湊谷を中心に積極的な攻撃で先手を奪っていく。ディフェンスでも#10谷口、#11田村のインサイド陣が必死にリバウンドに飛び込み、大濠にセカンドチャンスを与えない。一方の大濠は肝心要のシュートが入らず、リバウンドも洛南に支配され苦しい展開。#9金丸の個人技を中心に追いつこうとするものの、点差を縮めるとすぐに洛南の速攻の嵐にあってしまう。結局40分間集中力を切らさずに走りぬいた洛南が93−73と逆に大差をつけて勝利。準決勝進出を果たした。
「最後まで競って抜け出す展開を予想していたが、思わぬ展開になった」と、洛南・吉田Aコーチはニンマリ。一方、大濠・田中コーチは「1986年の岡山インターハイの時、決勝の相手・七尾高にそれまでまったく勝てず、本番ではという気持を持って臨んで優勝した。今回はそれとまったく逆のケースになってしまった」と肩を落とした。
 やはりインターハイという大舞台は、何が起こるかわからない。
月刊バスケットボール/石原 健司

女子準決勝の見どころ
【桜花学園vs東京成徳大】
 4回戦で互いに厳しい試合を乗り切って僅差の勝利を得た両チーム。それだけに準決勝のかける思いは強いだろう。さらに引き締まった熱戦が期待される。
 勝敗のポイントはどれだけ自分たちのプレイができるか、ということ。桜花はエースセンター#4服部を中心に堅いディフェンスから主導権を握り、確実に加点して試合を進めていきたい。
 一方成徳は、得意の速攻がどれだけ出せるかがポイント。“走りあい”の展開は成徳ペース。先行できればさらにもう一つの武器であるゾーンプレスが効いてくるだけに先に主導権を握りたいところだ。2回戦で右足首を負傷した#10本田の動向が気になるところだが、ここ2試合を完全休養し、この一戦に準備している。
 事実上の決勝戦と言われるだけに、ハイレベルの戦いを期待したい。

【中村学園女vs金沢総合】
 1回戦の山形商との対戦で、九死に一生を得た金沢総合が次第に調子を上げ、ベスト4に名乗りをあげた。4回戦では明星学園のゾーンディフェスに苦しんだが、後半、一気に突き放して勝利をモノにした。エース#7中畑はこの日も32得点をあげ、好調をキープしている。また、それに呼応するように#8武笠、#14小谷らがきっちりと仕事ができるようになり、チーム力に厚みを持たせている。
 一方中村学園女は、ここまで安定した試合運びで万全な態勢で準決勝に臨むこととなる。#10森、#4反町のセンター陣の安定感は抜群。それだけに大きく破綻しないのが今年の中村の強さだ。心配されたガード陣も#13大畑が復帰して、シュートやパスに切れ味を見せている。
 勝敗を左右するのが、中村のセンター陣に対して金沢総合がどのように対応するか?! リバウンドを中村が完全に制圧すれば、自ずと中村ペースとなるはず。また、中村が金沢総合#7中畑をどう守るかにも注目が集まる。
月刊バスケットボール/入江美紀雄

男子準決勝のみどころ
 準々決勝で会心のゲームを演じた洛南と、地元・大阪の桜宮を下して7年ぶりのベスト4進出を決めた新潟商の対戦。必見なのは出だしの攻防だ。新潟商は#4小林(純)、#6田中の繰り出す3P攻勢で序盤から一気にペースをつかみたいはず。一方、スロースターター気味の洛南だが、昨日の試合のように#5湊谷を中心として集中力を切らさない攻防を展開したい。序盤から洛南がダッシュをかければ、高さの面で洛南が有利か。
 また4試合目の延岡学園vs北陸は、昨年こそ対戦はなかったものの、一昨年にインターハイ、ウインターカップ、オールジャパンと3度の対戦があり、いずれも北陸が勝利している。「1年生の時で試合には出ていなかったけれど、先輩たちの分まで気合が入っています」と延岡学園#4月野も意気込んでいる。勝負の分かれ目となるのは延岡#5ファイと北陸#10馬のインサイドでの攻防と、#5多嶋、#6篠山が繰り出す北陸の超速攻撃をいかに延岡が抑えるかだろう。ハイスコアでの決着は必至だ。
月刊バスケットボール/石原 健司