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「次の目標は決勝進出」(岐阜女・安江コーチ)
 優勝候補の中村学園女を破り準決勝にコマを進めた岐阜女。初のベスト4進出を果たし、未知なる世界、決勝進出を目指して東京成徳大と対戦した。
 この試合、序盤から東京成徳大がスパートする。試合開始のジャンプボールから#4吉田のタップパスから#7藤井の速攻で得点をあげ、勢いに乗る。対する岐阜女も負けていない。#4服部が気迫のドライブを見せ、一進一退の展開を見せた。しかし、走り合いになれば成徳ペース。
「何とか走ってくれた。30分は走り切れたと思う」(東京成徳大・下坂コーチ)の言葉どおり、3Qの後半から成徳ペースとなっていく。徐々に点差を開き、東京成徳大が決勝進出を決めた。
 敗れた岐阜女・安江コーチは、「頑張ってくれた」と、選手たちをねぎらった。成徳の十八番を奪う1パス速攻も何度か見せ、会場を沸かせた。「1つずつ勝つごとに選手たちは成長した。今回、初めてベスト8の壁を破り、ベスト4まで進出することができた。これまでも階段を1つずつ上がってきたわけだから、今度は決勝進出を目指して頑張りたい」
 安江コーチは新たな目標を見定めた。


決勝の見どころ

東京成徳大vs慶誠
 2年連続準優勝の東京成徳大と初の決勝進出となる慶誠が決勝戦で顔を合わせることとなった。
 準決勝2試合、一方的なスコアで勝利した慶誠に対し、東京成徳大は4Qの途中まで大接戦を演じるという、対照的な勝ち上がり方とも言えるが、両チームのエースが活躍したのは共通点だ。慶誠は#10ニャイが試合開始から絶好調、終わってみればなんと41得点・27リバウンドのという驚異的なダブルダブルを達成。一方、東京成徳大のエース#4吉田も気合いの入ったプレイで立ち見も出るほどいっぱいになった大観衆を魅了、こちらは12得点・11リバウンド・13アシストのトリプルダブルを達成した。
 明日の決勝戦、当然のことながら自分たちのペースをつかんだ方が有利に試合を進めることができるはず。東京成徳大は得意のランニングプレイで慶誠の高さを封じ込めることができるか?! 慶誠は#10ニャイを中心にインサイドを使った攻撃ができるか?! この2点にかかってくるだろう。その他では、慶誠のガード陣が東京成徳大自慢のプレスにどう対応できるか、さらには東京成徳大のセンター陣のファウルトラブルも気になるところだ。
 慶誠が勝てばもちろん初優勝。東京成徳大は実に1984年以来となる21年ぶりの優勝を目指す。試合開始予定時間は午前10時だ。
月刊バスケットボール/入江美紀雄 

白熱の準決勝! 決勝進出を果たしたのは!?
 いよいよ大詰めを迎えたインターハイ。約5000人の観客の中で男子準決勝が行われた。
 まずは八王子と延岡学園の対決。延岡#7ママドゥ、八王子#8ニャーンのセネガル人就学生マッチアップに注目が集まったが、序盤からこの2人は火花を散らす。気合満点のママドゥがステップインからのフックシュートで加点すると、ニャーンがリバウンドからのゴール下で対抗。2Q残り5分から、延岡は#4東、ママドゥのミドル、#5福永の速攻などで一気にペースをつかむ。一方の八王子は得意の3Pをなかなか打たせてもらえず苦しい展開。3Qも延岡学園がリードを広げて安全圏に。4Q、八王子は#11門井の3Pがやっと決まるが遅し。延岡学園が初の決勝進出を果たした。
「延岡のディフェンスにやられた。しかしニャーン以外の選手たちは小さいのによく頑張ってくれた」と、八王子・石川コーチはすがすがしい表情を見せた。
 もう1つの戦いは福岡第一と福岡大附大濠という福岡対決。同一県のチームがインターハイ準決勝で対戦するのは昭和58年の安城インターハイ以来、22年ぶり。また、福岡第一#12ヌロが入った第一と大濠は初対戦となった。
 序盤から大濠が#9山田の2連続3Pで一気に先手を取る。第一も#12ヌロがハイポストからのターンシュートで巻き返すが、大濠は自慢の3ガードを投入し、次々と得点。前半を60−36と大量リードで折り返す。
 しかし後半、第一はディフェンスの当たりを強めて大濠の攻撃を止め、#12ヌロのインサイドを中心に、4Q残り1分30秒でついに逆転。しかしここから大濠は#14金丸の24秒ぎりぎりのミドル、#6小林のドライブなどで一気に勝負をつけ、大激闘を制した。
「とにかく5人で守れば対抗できると思っていた。負けて悔しいが、9月へ向けていい戦いが出来たと思う」と福岡第一・井手口コーチは次のウインターカップ予選へ向けて手ごたえを感じていた。

決勝の見どころ

福岡大附大濠vs延岡学園
 セネガル対決を制した延岡学園と、福岡第一との福岡対決を制した福岡大附大濠。大濠は#9山田を中心に、インサイド陣が外角から攻めることができ、延岡学園のセネガル人就学生#7ママドゥ攻略には自信がある。また、#6小林、#7らビッグガードと、#4片峯、#5吉満、#10橋本のチビッ子3ガードをうまく使い分け、速い展開でいっきに頂点を狙う。逆に延岡学園はもちろん#7ママドゥを中心とした展開となるが、#4東、#6向井の勝負どころでの3Pと、どんな時にもへこたれない粘るディフェンスで幾多の激戦を切り抜けてきた延岡学園。インターハイ決勝にふさわしい好ゲームとなるだろう。
「泣いても笑ってもあと1つなので、もう1回気を引き締めていきたい」と大濠#4片峯は力強いコメント。一方、延岡学園#4東は「気負いはない。新人戦で対戦したときとはチームが違うと思うので、がんばりたい」と決意を新たにした。
 前半から大濠がハイペースで飛ばしていくことが予想されるが、勝負のポイントは後半でのリバウンド勝負。大濠は#14金丸、延岡は#7ママドゥがカギを握ることとなるだろう。
月刊バスケットボール/石原 健司