12/22 12/23 12/24 12/25 12/26 12/27 12/28

 初出場チームの泣き笑い
 ウインターカップ2003がいよいよスタートした。女子出場校48チームのうち、晴れの初出場は7チーム。そのうち6チームが東京体育館のコートに立った。
 初出場といっても状況は様々だ。まったく初めての全国大会のチームもあれば、インターハイに出場経験のあるチーム、国体の選抜チームに主力選手を送り込んでいるところもある。
 京都明徳と最後の最後までデットヒートを繰り広げた糸満は、3年前のインターハイと今年のインターハイに出場している。「初出場という気持はなかったです」とは糸満・渡慶次コーチ。13回の出場回数を誇る京都明徳を相手に、まったく臆することなくプレイを続けた。主力のファウルトラブルに見舞われながらも一進一退の展開を制して2回戦に進出した。“初出場”と言われなければ気がつかないほどの堂々とした戦いぶりが印象に残った。
 反対に初出場の壁が大きく立ちふさがったのが大津だった。対戦相手は13年連続14回目の出場、中国地方の名門・
誠英だ。出だしから誠英はゾーンプレスとマンツーマンディフェンスで大津にプレッシャーをかけた。「あの場面でベンチからしっかりと指示ができなかった。選手たちに申し訳なかった」と大津・上村コーチ。当たりの激しい誠英のプレスにターンオーバーをおかす場面がたびたびあり、ペースをつかめないでいた。後半に入り、緊張のほぐれた大津が猛反撃を見せる。しかし、もう少しで誠英の“しっぽ”をつかみそうになるが、百戦錬磨の誠英が勝負強くシュートを決めて、最後の最後に逃げ切られてしまった。
 試合後、大津のメンバーは悔し涙に暮れた。しかし、この涙が後輩たちに受け継がれ、大津は一回り大きなチームになっていくに違いない。
月刊バスケットボール・入江美紀雄

 “小さくてもやれる!”熱かった初日の東京体育館
 クリスマスウィークの1週間のバトルという、例年通りとなったウインターカップ2003。男女合わせて96チームが東京体育館に集結した。
 その開会式で、全員が並んでいる姿を見ていると、どうしても大型の選手が目につき、背の低い選手はその高さに埋もれてしまう。しかし、そんな低身長の選手たちでも、大型選手に真っ向から対抗することができ、時には勝利するのがバスケットの醍醐味だ。
 Aコートで行われた明秀学園日立vs津幡は、まさしくそのような展開となった。前半から明秀が#4石川、#7胡という180cmオーバーの選手がインサイドを支配してリードするものの、津幡は148cmの#4金城を中心に、165cmの#13橘、171cmの#15竹本がすさまじいドライブと3Pで、明秀ゴールを脅かしていく。最後の最後まで一進一退の展開となったが、結局インサイドに勝る明秀が辛くも逃げ切った。
「やっぱり大きすぎました…。2年生3人と1年生2人という下級生、しかもうちは背が低いから、とにかくチームでオールコートから頑張って戦って、楽しくバスケットをやろうという心がけでやっていました。でも、負けたらやっぱり面白くない。また出直してきます」と、毎年低身長ながら好チームを作り上げる正元コーチは天を仰いだ。
 もちろん、大型チームがしっかりまとまれば、他を寄せ付けない好チームになると考えるが、“小さいチームでもやれる”という精神が、バスケットをここまで熱くさせているのではないか。明日以降も、このような熱い戦いが繰り広げられることだろう。
月刊バスケットボール・石原 健司