長崎インターハイ公式試合球
8/2 8/3 8/4 8/5 8/6 8/7

昭和学院の大躍進の秘密
 広島皆実に序盤に奪われたリードを粘り強いオフェンスとディフェンスで逆転勝ちをあげたのは昭和学院だ。昨年のインターハイ、ウインターカップでベスト4に進出したチームが早々と姿を消していく中、昭和学院はウインターカップに続きベスト4進出を果たした。
 この大会で成長を見せているのが#9高橋、#11日下部、#7寺田の1年生トリオ。もちろんまだミスもあるが、徐々に自分の持ち味を試合で発揮できるようになり、確実に戦力に成長している。さらに注目したいのが、チームとして粘り強さが出てきたことだ。これまではどちらかといえば淡白なプレイが目についていたが、この大会では特にディフェンスでの成長に目を見張る面がある。2年生エース#8伊藤がバリエーション豊富な得点パターンを見せれば、#12原田、#10鈴木の3年生がきっちりとチームをまとめあげてのベスト4進出は称讃に値する。鈴木コーチの指揮の下、チーム一体で挑む姿は観衆の心もつかんだようだ。
 準決勝で対戦する桜花学園・井上コーチは「昭和学院は強くなっている」と警戒心を強める。「あとは思いきり戦うだけ。胸を借りるつもりで準決勝に臨みます」と昭和学院・鈴木コーチ。多くの経験を積んできた下級生チームにとって、女王・桜花学園との対戦は、最上の経験の場になることだろう。
月刊バスケットボール/入江美紀雄 

最後まで戦い抜いた長崎西の夏終わる
 洛南対長崎西の4Q残り3分あたりから、「ウォー」という悲鳴にも近い声援が体育館中をこだました。それまで洛南が15点ものリードを広げていたが、長崎西が#4根岸、#6塚本の踏ん張りで見る見るうちに点を重ね、残り1分52秒には76−74と2点差まで詰め寄った。会場のボルテージは最高潮。「完全にのまれてた」と、洛南#4深尾もかなり苦しい状態に追い込まれていた。しかし、長崎西はその後の#4根岸のドライブ、#7チャールトンの3Pが惜しくも空を切ってしまう。逆に洛南は残り9秒、#4深尾のゴールで4点差とし、からくも逃げ切った。
 試合終了のブザーが鳴った瞬間、会場全体からため息がこぼれたのとほぼ同時に、割れんばかりの大きな拍手が鳴り響いた。「よく頑張った!!」と、最後まで戦い抜いた長崎西の健闘を称える声も飛んでいた。
「正直くやしい…。横綱に勝てる100回に1回のチャンスを逃しました。でも、こんな戦いが出来たのは、観客の声援の後押しがあったからこそ。本当に感謝したい。選手たちも本当に良くやってくれました」と、長崎西・後藤コーチは感無量。長崎西の夏はここで終わったが、会場に来ていた観客たちは、この日の戦いを一生忘れないことだろう。
 今日でベスト4をかけた戦いが終わり、明日の準決勝は、北陸−福岡大附大濠、能代工−洛南と、昨年のウインターカップと同じ対戦となった。もちろんチームは変わってはいるが、それぞれの伝統校の意地とプライドが全面にぶつかる激しい戦いとなるだろう。この戦いは見逃せない!
月刊バスケットボール/石原 健司