長崎インターハイ公式試合球
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ビッグルーキー、大ブレイクの予感
 分散していた会場が3回戦より諫早市小野体育館のみとなり、さらには地元鶴鳴学園長崎女の活躍もあって、この日は立ち見が出るほどの大盛況となった。
 その大観衆の度胆を抜いたのが注目の1年生ルーキーのスケールの大きなプレイであり、随所にどよめきが起こったほどだ。
 この日大活躍を見せたのが東京成徳大#8吉田だ。中学生の頃から注目を集めていた逸材だが、高校に入りさらに高いポテンシャルを発揮している。鋭いドライブからいとも簡単にクラッチを見せる。吉田にボールが渡ると多くの観客が「何かしてくれる」と徐々に期待を寄せるようになった。また吉田の魅力はオフェンスだけでなく攻撃的なディフェンスでもあり、それでもチームに貢献できる点だ。この日はファウルトラブルで苦しんだ面もあるが、チーム最多の27ポイントをあげた。
 もう一人のビッグルーキーは中村学園女#15藤吉だ。こちらも中学から注目を集めていた金の卵。ジュニアオールスターの優勝に貢献し、昨年の兵庫全中ではチームを準優勝に導いている。藤吉の魅力は身長178cmというサイズでありながら、オールラウンドにプレイできるところだ。ボール運びもお手のモノで、この日は3Pシュートをズバズバ決め、21ポイントをあげる活躍を見せてチームに勢いをつけた。九州大会ではケガのため出場することができずチームも1回戦敗退の憂き目を見たが、コンディションが整った今大会では、初の高校全国大会でスケールな大きなプレイを見せている。
 今大会では、昭和学院#9高橋、中村学園女#11中山、純心女#15中川など、多くの1年生が活躍を見せている。その象徴的な存在である吉田と藤吉に関しては、大ブレイクの予感がさらに大きくなっている。
月刊バスケットボール/入江美紀雄 

地元期待の星・長崎西がベスト8へ!
 大会3日目の3回戦から、すべてのチームが長崎県立総合体育館に集まりベスト8をかけた戦いを繰り広げた。その中でも観客の注目を集めたのは、地元期待の星・長崎西の戦い振りだった。
 長崎西と東和大附昌平の戦いは、序盤から圧倒的な声援に後押しされて長崎西がペースを握る。特に#4根岸はインサイドに果敢に飛び込むドライブ、思い切りのいい3Pシュートなどを沈めるなど絶好調。名前の「豪」を取った「GO!GO!」という応援歌も体育館中に鳴り響く。対する昌平は#8山田の個人技などで対抗するも、完全に流れをつかんだ長崎西の勢いを止めることは出来ない。圧倒的な力を見せつけた長崎西は、終始リードを広げて、108−73と圧勝でベスト8を決めた。
「大差で負けはしたけれど、今までの試合の中で大きな収穫があった」とは、東和大昌平・畔川コーチ。東和大昌平は来年の地元国体を控え、下級生主体のチームで大会に臨んできた。その大会で、逆にアウェイの状態を経験し、その中で課題が見えたということは大きな収穫だった。
「本当に地元の応援は力になるんです」と、長崎西・後藤コーチ。“声援”という見えない力は、本当に大きいと強く実感した試合だった。
月刊バスケットボール/石原 健司