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 常葉が勝負所で力を発揮し、ウインターカップ初優勝達成
 勝機は突然訪れた。「ここ一番」の勝負所で力を発揮したのが常葉学園だった。4点ビハインドで迎えた4Q、常葉学園自慢のオールコートプレスが中村学園女のガード陣に襲いかかった。「苦しい時場面でゲームを引っ張ろうと思っていました。それができたと思います」と常葉#4キャプテンの山田が胸を張る。「あそこで力を発揮してくれたのはまったく頭が下がる思い」と常葉・小前コーチは選手を称えた。
 インターハイ、国体とともに決勝戦で敗れている中村学園女は序盤から粘りのバスケットを展開。3Qで再逆転に成功すると、ゲームの流れは中村に傾いたかに思えた。#4井上がきっちりゲームをコントロールし、#14市野は最後までゴールを狙った。しかし、4Q、常葉の怒濤のプレスの前になすすべなく、得点は4に抑えられた。
 常葉はインターハイ、そしてこのウインターカップで連続優勝を果たした。国体にも主力選手を送り込んで優勝しているが、他校の選手もスタートに入っており、あえて3冠という表現は避けさせていただく。しかし、このことに関して小前コーチは意に関していない。
「追われる立場になりますね?」
「いえいえ。もううちは追う立場になってます。いつでもチャレンジャーなんです」
 小前コーチの目はすでに新チームに向けられ、初優勝の感慨にふけっている時間はないのだった。

○ベスト5
山田 未来(常葉学園#4/3年)
三浦 歩惟(常葉学園#5/3年)
井上 早希(中村学園女#4/3年)
市野 育代(中村学園女#14/3年)
野村 由希(昭和学院#8/3年)
月刊バスケットボール・入江美紀雄

 最後まで熱かった冬の陣!
  昨日に続き、またも会場に入れないファンの列ができるほど超満員となった代々木第二体育館。インターハイ優勝の北陸、国体優勝の洛南の対決となり、まさに真の高校日本一を決める決勝戦は、最後の最後までわからない熱戦となった。
 1Qは両チームとも動きが堅く、なかなか点の入らない展開となる。しかし着実に相手のファウルを誘い、フリースローを沈めた洛南が試合の主導権を握る。さらにこのQで4石崎が3ファウルとなった北陸は苦しい立ちあがり。2Qに入っても#5名本の3P、#8横尾のドライブなどで加点した洛南のペース。しかし残り2分、北陸は#4石崎がコートに戻ると自分たちのリズムを取り戻し、終了間際に#11加藤の速攻が飛び出すなどいい形で前半を終了。後半に入ると加藤、石崎の3Pなどで流れはが然北陸へ。3Q残り5分には、#7中山の速攻で38‐37と逆転に成功。そこから一進一退の展開となり、勝負は最終4Qへ。その出だし、インサイドを主体の攻撃に変化させた北陸は、#9王の2連続ゴールでペースを握る。逆に洛南は攻めのリズムを欠き、苦しい展開。ここで「攻め手がなかったので、思いきって打ちました」という洛南#竹内(公)の3Pが決まり、会場はどよめく。このプレイでい気を吹き返した洛南は、ツインズタワーのハイ&ローで北陸ゴールを攻め立て、#7竹内(譲)の2本のバスカン、ミドルで一気に逆転し、リードを3点差に広げる。窮地に立たされた北陸は、石崎のドライブで1点差、さらにマイボールのチャンスをつかんで必死に攻め立てるがなかなかゴールが決まらず、残り6秒には石崎がファウルアウト。洛南は竹内(譲)がフリースローを1本決め、2点差とする。北陸は#6小柳がブザービーター3Pを狙うが、惜しくも外れ、その瞬間、洛南の初優勝が決まった。
 「接戦で3本続けてインサイドがゴールを決めてくれた。これがうちの強さ」と、洛南・作本コーチは胸を張った。また、この試合26得点、26リバウンドと驚異的な活躍を見せた竹内(譲)は、「いつもはハイポストにいる時が多いけれど、今回は自分がミスマッチになってたので、積極的にローポストにいきました」と、勝負所を振りかえった。
 今回の洛南の勝利は、高さだけではない。窮地に立たされた時や、勝負所での気持の強さが生んだ優勝ではなかろうか。敗れた北陸も、3位の能代工も、4位の福岡大大濠も、最後の大会に賭ける気持は半端ではなかった。超満員の観客は、ほとんどが表彰式まで席を立たず、各チームに惜しみない拍手を贈っていた。日程、会場などが変則で行われたウインターカップは、例年以上の盛り上がりを見せて幕を閉じたのだ

○ベスト5
竹内公輔(洛南#6/3年)
竹内譲次(洛南#7/3年)
石崎 巧(北陸#4/3年)
高久 順(能代工#5/3年)
竹野明倫(福岡大大濠#12/2年)
月刊バスケットボール・石原 健司