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 女子決勝戦の見どころ
 決勝戦にコマを進めたのは第1シードの常葉学園と第2シードの中村学園女となった。トップシードが勝ち上がり決勝戦であいまみえることとなったわけで、両チームとも対戦チームのチャレンジを退け、高校3冠大会の最後を飾るウインターカップの決勝戦で雌雄を決することとなった。
 常葉学園は3回戦の龍谷富山戦、準決勝の聖カタリナ戦と苦戦を強いられた。その苦しい状況を打開するのが#4山田、#5三浦、#6櫻田の3人である。3人揃って不調ということはまずなく、1人がダメなら2人がカバーする。さらには常葉得意の攻撃的なディフェンスでも中心的存在で、脚を使ったディフェンスから速攻に持っていく常葉の得意パターンを作り出す。さらには#7安本、#8青木、#11前畑、#12松永が自分の役割をきっちりと果たすことができれば、常葉の勝ちパターンは成立する。
 出場権を得ていたオールジャパンを辞退し、ウインターカップ1本にしぼってきた中村学園女は、打倒・常葉学園に向けて盛り上がってきている。ポイントガード#4井上、センター#14市野のジュニア組がチームの柱となる。それに加え、夏から急成長の#13藤本、経験豊富な#5高島、貴重なオールラウンダー#7三上と、チーム構成的には常葉学園にまったくひけを取らない。「常葉を倒すための準備はしてきた」と吉村アシスタントコーチは自信をのぞかせる。ベンチ、応援団が一丸となって常葉に向かっていくはずだ。
 両チームは、インターハイ、国体(ともに選抜チームに主力を送り込んだ)の決勝で対戦しており、ここまで常葉の2勝となっている。インターハイは1点ずつを取り合う重い展開、国体ではアップテンポの点の取り合いになった。まったく違った戦い方をしてきているだけに、どのような展開になるかは予想が難しい。両チームとも特徴のあるチームだけに、自分たちのプレイを発揮した方に勝機が訪れるのではないだろうか。今年の女子高校ナンバー1を決める戦いは11時30分、ティップオフ予定だ。
月刊バスケットボール・入江美紀雄

 壮絶な代々木決戦を洛南と北陸が制する!
 開場前から長蛇の列となり、試合が始まっても入場できない観客が列を作っていた代々木第二体育館。高知国体と同じ組み合わせになった準決勝の2試合は、超満員の会場を歓声でグラグラ揺らすほど壮絶な戦いが繰り広げられた。
 洛南−能代工の1戦は、序盤で勝負が決まった国体とは違い、両チームともシュートが入らず重い立ち上がりとなった。しかし2Q、洛南#5名本の2連続3Pから流れは洛南に傾きだし、リードを広げていく。能代工はここで離されまいとルーズボールやリバウンドに必死で飛び込み、まさに“泥臭いバスケット”を展開。#9北向の3Pや、#5高久ゴール下で、一進一退の展開に持ちこむ。
 そして4Q、高久の速攻、北向の3Pで流れを呼び寄せ、残り5分には能代工3点リード。ここで「負けたくない」という気持が最高潮に達した洛南は、#6竹内(公)、#7竹内(譲)のツインズタワーがハイ&ロー、ドライブ、ブロックと、気迫に満ちたプレイで再び流れを引き戻す。そして激しい防ぎあいの中で得たフリースローを、名本、竹内(譲)、竹内(公)が冷静に決めて勝負あり。洛南が決勝進出を果たした。
 敗れはしたが「大きいチームには技術では崩せない、とにかく気持が大切」という加藤コーチの期待に応え、コート中を気持で埋め尽くした能代工。今大会のベストバウトと言っても過言ではないほどの戦いを見せてくれた。
 続く北陸−福岡大大濠は、アクシンデントから流れが変わった。2Q、大濠の防御の要#4酒井が足首の捻挫でベンチに下がると、北陸は#4石崎のアグレッシブなドライブや3Pで一気にリードを広げる。大濠も残り30秒から#12竹野、酒井の連続3Pで追い上げ、北陸7点リードで前半を降り返す。
 後半の出だし、大濠は前半終了間際の勢いを持続させ4点差と詰め寄るが、抜群のシュートセレクションとゲームコントロールを見せる石崎の活躍が光った北陸がペースを握っていく。さらに激しいディフェンスで大濠のエース#5松本に仕事をさせず、相手にリズムをつかませない。大濠は竹野が1人気を吐くが、点差は縮まらずそのまま北陸が快勝。決勝戦へ駒を進めた。
「北陸のディフェンスが厳しく、松本が抜ききれなかった。あとはやはり得点源のケガが大きい」と大濠・田中コーチ。昨日#7田上が足首を捻挫、そしてこの試合で酒井が捻挫と、ケガに悩まされた大濠。念願の決勝進出はならなかった。
 明日でいよいよ最終日を迎えるウインターカップ。最後の栄冠を手にするのは、石崎を筆頭にコンビネーション抜群のプレイを見せる北陸か!? ツインズタワーの絶対的高さが武器の洛南か!? 全国大会では1勝1敗の両チーム。勝利の女神はどちらに微笑むか!?
月刊バスケットボール・石原 健司