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 8人の樟蔭東がベスト8で“完全燃焼”
 大会3日目は3・4回戦のダブルヘッター。日程の変更に伴い諸々なものが変更されたが、3日目に組まれたこの試練を乗り越えなければ優勝の頂は見えてこない。
 日程の変更により、毎年お正月に開催されるオールジャパンと日程が重なってしまった。高校のチームの中には地区予選を勝ち抜きオールジャパンの出場権を得ていたチームもあったが、しかし、日程の変更により、ウインターカップ一本に絞ったチームがほとんどだ。
 その中で樟蔭東はオールジャパンへの出場を決めた。「僕たちは近畿予選の決勝で大阪薫英女短に負けたのですけど、薫英さんがインカレで出場権を得て、近畿の枠が回ってきたのです。その幸運をみすみす捨てる気にはならなかったし、こんな経験はなかなかできるものではない」(樟蔭東・永井コーチ)
 樟蔭東はオールジャパン1回戦で三菱電機に敗れたが、2回戦からの登場となったウインターカップでは倉敷翠松を破ると、今日、3回戦で優勝候補の一角・富岡と対戦した。
 樟蔭東の登録メンバーは8名。「練習では5対5もできなかった。その厳しい条件の中でみんなの合言葉は“完全燃焼”」(永井コーチ)。その言葉どおり、粘り強いプレイで富岡を圧倒し、樟蔭東は3回戦を突破した。続く4回戦では昭和学院の前に敗れはしたものの、永井コーチは選手たちを称え、胸を張った。
「本当によくやったと思う。“完全燃焼”ですね。オールジャパンからすごい相手とプレイを続けてきて、選手たちはもう限界です」
 この試合を最後に3年生6名が引退するが、4月には新入生が入ってくる予定だ。
月刊バスケットボール・入江美紀雄

 壮絶なるダブルヘッダーで、ベスト4が決定!
 今日1日だけでベスト16から一気にベスト4が決定。過酷なダブルヘッダーを戦って勝ち抜いたのは、やはりインターハイ、国体で修羅場をくぐり抜けたチームたちだった。
 日本体育大学で行われた準々決勝、1試合目は弘崎実対能代工という東北同士の対決。序盤弘崎実はセンター#6尾崎を起点として、能代工ゾーンに対してしっかりとスペースを作った攻めを見せてリードを広げる。しかし2Q、能代工はこの大会から登場した新シューター#9北向がこのQだけで5本の3Pを決め、一気に逆転。
 後半に入ってもディフェンスから速攻という能代工らしさも出てたたみかけ、粘る弘崎実を振り切って行く。結局113−94で圧勝。メイン会場となる代々木第二体育館へと駒を進めた。
「リードしている時でも、自分たちの状況が把握できていなかったので、タイムアウトを使って修正したのだが…。ただ、3年生たちにとってはこの試合が一番いい動きを見せてくれた。最初から3年生5人を代えるつもりはなかった」と、弘崎実・相川コーチは選手を褒め称えた。
 続いて行われた福岡大大濠対土浦日本大の戦いは、まさに最後まで手に汗握る熱戦となった。今大会不振にあえぐ土浦日本大#4岡田には、昨年のこの大会でもエースキラーとして活躍した福岡大大濠#4酒井がピッタリとマーク。思うようにシュートを打たせない。そして大濠は、#12竹野、#5松本という強力なガードコンビがかきまわす。対する土浦日本大も、#9田中、#10福島が岡田のお株を奪うような3Pで対抗。試合はもつれにもつれ、4Q残り50秒、土浦日本大は2点ビハインドの場面で、岡田が起死回生の3Pを決め逆転。このまま勝負は決まるかと思えた。しかし大濠が驚異的な粘りを見せてフリースローを誘い、これを冷静に沈めて再逆転。土浦日本大も、最後は岡田の3Pに賭けたが、惜しくも空を切りタイムアップ。
「残り1分間の勝負だとは言っていたんだが…最後は岡田でしょうがないという気持だった。でも、選手たちはよく頑張った。これぞ高校生らしい試合だね」と、土浦日本大・佐藤コーチは悔しがりながらも両チームの健闘を賞賛した。
 もう一方の会場・学習院大からは、北陸と洛南が勝ち名乗りをあげた。明日、明後日の頂上決戦へ向けて役者はそろった。今年度締めくくりの冬の陣は、どこが制するのか!?
月刊バスケットボール・石原 健司