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三田尻女の健闘が光った準決勝
 準決勝の第1試合は、優勝候補筆頭の桜花学園にチャレンジした三田尻女の健闘が光った試合になった。
 先行したのは桜花だったが、三田尻は#5梅本の連続ゴールで同点に追いつき、一進一退の展開となった。 点数を離したい桜花に対し、三田尻は粘り強くついていき、残り3分半には#5梅本のポストプレイで逆転に成功した。 チームディフェンスのできない桜花はゾーンにチェンジしてしのごうとしたが、前半終了まで突き放しことができなかった。
 後半開始早々、三田尻はさらに#4廣田、#5梅本の連続3ポイントシュートで2点まで点差をつめることに成功した。 しかし、ここから桜花#4大神の怒涛の攻めが始まる。1対1からのジャンプシュート、 ドリブル突破からのスーパーパスでアシストの山を築いた。さらに#5田渕も要所をしめるシュートを決め、リードを広げていく。 桜花の強さの秘密は、やはりこの2人が決して崩れないからだろう。
 結局、最終的には桜花が三田尻を突き放したが、最後まで諦めない三田尻のプレイスタイルは爽やかな印象を残してくれた。 「相手のペースにはまってしまった。今日の出来は50点」  桜花・井上コーチからは反省の言葉しか出てこなかった。一方、三田尻・田邉コーチのコメントは対照的だ。 「桜花は技術、高さ、経験とすべての面で上だけど、精神的に逃げなければやれる感触を得た」 「今日のチームになかった。これを修正して決勝の臨みます」
 31得点をあげた桜花#4大神の表情にも笑顔はなかった。ただし、苦しんだとはいえ、 きっちり決勝までこまを進めるのが桜花学園だ。今日の反省を生かし、決勝ではどんな戦い振りを見せてくれるだろうか。
月刊バスケットボール/入江美紀雄

目に見えない疲労が襲った現実
 56−59――。あまりにも重い3点差だった。仙台にとって悲願の初優勝をかけた今年のインターハイは、 準決勝で小林に敗退という形で終わった。
 選手たちの足が鉛のように重かった。いつものパッシングゲームができない。トランジションバスケットができない。 コンビネーションのとれた展開ができない。重々しい中でゲームは進み、それでも、 悪い内容ながらも残り1分44秒には#6亀井のジャンプシュートで逆転をした。 しかし、残り27秒、小林#4瀬戸山にアーリーからのジャンプシュートを決められ、56−57。 最後のチャンスをファウルゲームで仕掛けたが、#11藤村にフリースローを2本決められ、3点差でタイムアップ。 仙台の夏は終わった――。
「静学戦から自分自身のオフェンスはよくなってきたんですけど…」キャプテン#4志村に涙はなかった。  仙台のオフェンスの展開の悪さは下位回戦から気にはなってはいた。だが、勝負所を心得たバスケットで制していただけに、 選手たちもそれほど気にはしていなかったのだろう。しかし、主力選手がアジアジュニアで国際大会を8試合戦ってきた疲労は、 予想以上に選手たちの目に見えないものとなって襲っていたに違いない。いつもの"仙台らしさ"が影を潜めてしまったのは、 あまりにも辛い事実だ。しかし、これが現実。地力とディフェンス力だけでは勝てなかった。「仙台に勝ちたい」 (小林・森コーチ)と、仙台以上の粘りで対抗してきた小林を褒めるべきだろう。 「次は富山(国体)です」――。最後まで気丈に答える負けず嫌いキャプテン#4志村は、再挑戦を誓っていた。
月刊バスケットボール/小永吉陽子

8月7日、決勝戦の見どころ
●桜花学園vs静岡商
 桜花学園が2年連続10回目のインターハイ制覇に向け、決勝戦にこまを進めた。#4大神、#5田渕をようし、 オフェンス、ディフェンスでも出場チーム中、随一の安定感と実力を持つ。
 静岡商は初出場ながら、もちろん、初めての決勝進出。静岡県勢としては1960年、福井大会の静岡精華以来、 実に40年ぶりの決勝進出となる。青木コーチは前任校の市立沼津を率い、多くの全国大会に出場しているが、 自身としても初の決勝進出だ。
 決勝のポイントは、強力なインサイドプレイヤーを持つ両チームだけに、 ゴール下をどちらが支配するかが大きく勝敗を左右するのではないだろうか。 静岡商のエースセンター#7谷川は準決勝39得点の大活躍を見せただけに、 桜花ディフェンスがこれをどう抑えるかにも注目が集まる。一方、桜花のエース#4大神も両チーム最多の31得点をゲット。 ここ2試合、シュート成功率も非常に高く、充実度は目を目を見張るばかりだ。
 さあ、明日はいよいよ最終日。長かったインターハイも決勝戦を迎える。 最後まで息を抜けない好ゲームが展開されることを期待したい。

●小林vs能代工
 まさに"一戦必勝"で勝ち上がって来た小林と、激戦ブロックを制してきた能代工の戦い。 ディフェンス力で小林、オフェンス力で能代工か。両チームともノーシードから勝ち上がり、 疲労の色は濃い。決勝はどれだけ気力を充実してできるかだ。 また、策士である小林・森コーチ、能代工・加藤コーチの采配にも注目。
月刊バスケットボール/入江美紀雄