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激戦、また激戦。2回戦は各コートでヒートアップ
 シード校が登場した2日目、大会は2回戦に入り、レベルの高い、激しい戦いが各コートで繰り広げられた。
 その中で注目したいのは足羽の快進撃だ。強豪・秋田経法大附を相手に、3年生の#4藤生、#5畑、#6渡辺が大爆発。#4藤生が28点、#5畑が23点、#6渡辺が24点(3P3本)と、チームの柱3本が勝利に向かって旺盛に得点をもぎ取っていた。前半の得点は55点。このままいくと100点ゲームかと思わせたが、さすがに真夏の体育館で攻めつかれもあり、後半は少々トーンダウン。秋田経法も維持を見せ、#5鈴木が一人気をはき22得点をゲットした。
 足羽は明日、札幌山の手と対戦。これまた実力校との対戦だが、3年生の3人が自分たちの仕事をまっとうできれば、ベスト8の道が開けてくる。
月刊バスケットボール/入江美紀雄

双子の中川兄弟、最後の夏にかける
「必見カード、当たりましたね」――試合後、豊浦のツインズ、中川直之と和之兄弟は記者にこう話しかけてきた。豊浦対八千代の一戦は、月刊バスケットボール誌上・インターハイ展望にて2回戦の必見カードとしてあげられていたのだ。豊浦はガードの中川兄弟を主体に、八千代は#4熊谷、#5竹内を中心に、ともに大型センターは不在ながら確率のいい外角シュートを武器とするチームだ。この対戦が注目されるには理由がある。両校とも昨年あたりから力をつけてきているチームであり、今年、全国上位への壁を突破するチャンスがあるからだ。
 試合は大接戦。豊浦が前半から“直&和”コンビの息の合ったプレイを随所に披露。リバウンドも制して、12点のリードを奪う。しかし後半、八千代が猛追を見せる。C熊谷の外角で、残り30秒を切って71−68で3点差、八千代は最後の攻撃に出る。3Pが入れば同点、延長もありえる場面だ。
「思わず、去年のことが頭をよぎっちゃいました」(#4中川直之)
――そう、この時、中川兄弟の脳裏には昨年のことが思い出されていた。昨年は、インターハイでは1回戦で東住吉工に、ウインターカップでは東山に、ともに延長に追いつかれて惜敗した苦い経験があるのだ。けれど、今年の中川兄弟は一味違った。八千代の最後の攻めは当然エース#4熊谷でくる。この#4熊谷に対し、#5中川和が執拗にマーク。ファウルが少ないことを有効に使い、ファウルで攻撃の糸口を切る。この作戦が功を奏し、八千代のラストシュートは不本意なシュートとなってしまい、3点差のままタイムアップ。
「接戦に勝てたので、すごくうれしいです」とホッとした表情で笑う中川兄弟。 「昨年の雪辱を果たす」(中村コーチ)が今年のテーマの豊浦。明日の3回戦は大型の土浦日大とベスト8をかけて戦う
月刊バスケットボール/小永吉陽子

スラムダンクにはなれなかったけど
 甲府西が公式ゲームで能代工と対戦したのは初めてのこと。現3年が入学する前に能代カップで対戦したことはあるが、この時のスコアは90−30と遠く足元に及ばなかった。「どう指導していいか途方にくれた」(逆瀬川コーチ)点差だった。しかし、今回の対戦は同じ轍は踏まなかった。今の高校生はスラムダンク世代。「湘北になろう!」と、対戦を楽しみにしてきたという。
 組み合わせが決まった段階で今大会のカード実現を喜んだのは、選手たちだけではなかった。このカードを一目見ようと地元のミニバス、中学校の選手たちが大型バスを連ねて高山入りしていた。その応援を背に甲府西は奮闘。5分まで#5浅野のボール運びから、#6清水が得点、#11根岸のリバウンドと互角の展開だった。しかし、能代工は#4金子の連続3Pシュートをのろしに一気にスパークする。前半を終わってみれば56−29と大量リード。
 だが、後半は能代工のスピードある展開に食らいつき、後半だけの得点は34−39とほぼ互角。逆瀬川コーチも「能代工とやれて幸せです。確かにでかいです。でも、どんなに点差が離れても、最初に向かいあったときと同じ気持で楽しんで40分間試合をして欲しかった。その点、いい顔して楽しんでプレイしていた」と評価した。
 「自分たちバスケットを楽しむことができてよかった」とガード#5浅野の顔にも満足感が見られた。
 逆瀬川コーチの命題は、いかに山梨のバスケットレベルを上げるか。応援に駆けつけたミニバス、中学生の中から次回能代工との対戦した時に活躍する選手を育てることだ。
月刊バスケットボール/清水広美