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注目のカード、予想にたがわぬ熱戦に
 女子1回戦屈指の好カード、昭和学院(千葉)対鶴鳴学園長崎女の対戦は、予想にたがわぬ熱い戦いとなった。
 朝、夕は過ごしやすいものの、さすがに日中は高山でも30度を超える熱さとなる。特に飛騨高山ビッグアリーナCコートは、サブアリーナということもあって、熱さは格別だ。両校の応援団だけでなく、報道陣、多くのバスケットボール関係者でサブアリーナ内がごった返したこの試合、ティップオフ直後から一進一退の展開が続いた。対戦相手だけでなく、熱さとの戦いもインターハイでは重要な要素となる。
 本来のリズムを先につかんだのは長崎女だった。昭和のエース#8田中を#4成井がきっちりと抑え、持ち前の外角からのシュートが徐々に決まりだした。一方、昭和は、ボールが回らなくなる悪い癖が出て、追撃の手段を次第に失っていった。
 スコアは72−62。注目の対戦は長崎女に軍配が上がった。「まだまだ、厳しい戦いが続く。明日の試合のことは、宿舎に帰ってから考えます」
 キャリア十分の長崎女・山崎コーチにしても興奮は隠せなかった。しかし、冷静さを取り戻した目は、明日からも続く厳しい戦いに向けられていた。
 いよいよ明日からはシード校が登場する。今日以上の熱い戦いはこれからも続いていくはずだ。
月刊バスケットボール/入江美紀雄

5年ぶりの全国大会勝利
 高山駅から一駅離れた山あいにある久々野町中央体育館では、4試合の熱戦が行われた。
その中でも、5年ぶりに全国で勝利あげた大商学園にスポットをあててみよう。
 大商学園は、6年前の94年富山インターハイでベスト4、その年のウインターカップでは優勝を果たした強豪校である。しかしその後、この5年間は一度も全国大会に出ることができなかった。レベルの高い大阪を勝ち抜くには「無名選手ばかりで力が足りなかった」(山岡秀雄コーチ)のだ。だが、5年ぶりの出場とはいえ、大商学園魂は健在。伝統の“食らいつきバスケで狙うは大物食い”をモットーに高山に乗り込んできた。前半は法政二に果敢に攻め込まれて4点のビハインド。後半出足には9点差まで開く。これを粘り強いディフェンスから残り9分には逆転に成功。さらに、勝負所で#8高沢の3Pと#15高階のゴール下で加点し、77−72でゲームセット。接戦を制してうれしい勝ち星をあげた。まさに、大商学園の得意とする粘りの勝利。勝利に沸くベンチとともに、一番ホッとしていたのは、5年ぶりの全国での采配となった山岡コーチ自身だったかもしれない。
「5年ぶりとはいえ、この子たちはまったく経験がないので初出場と同じですね(笑) だけど、やっぱり全国大会はいいですね」。山岡コーチは小さな拳を作ってガッツポーズ。久々の“全国1勝”の重みを、ひしひしと感じているようだった。  5年ぶりの全国の檜舞台。時間が経てど、山岡コーチの熱い気持も以前と同じままだった。 。
月刊バスケットボール/小永吉陽子

詰めが甘かった 東住吉工−山形南
 「マンツーがどこまで持ちこたえられるか」という山形南・細谷コーチの思惑とは裏腹に、出だし0−9。東住吉工にとってはこの貯金が大きかった#15佐藤、#5中村、#6松井と190cmトリオのインサイド、#4金子の3ポイントで主導権を握った東住吉工。しかし、山形南がディフェンスをゾーンに切り替え、センター#5伊藤が外角、フォワードの#7大宮がインサイドで切り込むスタイルになると、試合の流れは変わった。東住吉工はこのゾーンに歯車が狂いだし、防戦一方。じりじり追い上げ山形南は、最大14点差を4点差、後半7分にはついに2点差と詰め寄った。だが、逆転はならず。再び押しては引く試合の流れとなり残り5分には再度3点差と攻め込んだが、ここからともに得点は止まり苦しい時間だけが過ぎていった。結果は5点差。
 「勝てると思ったけど、一気に逆転できず詰めが甘かった…」(#7大宮)
 山形南は絶好のチャンスを逸した。
月刊バスケットボール/清水広美