今年の優勝候補は仙台だ。昨年末のウインターカップで優勝したときのスタメン、志村、佐藤、宍戸がチームの中心となり、鉄壁のディフェンスと抜群のコンビネーションプレイを武器に、今年は勝負の年となる。それぞれが高い意識を持ち、初優勝に向けて一丸となって戦う姿勢や精神力の強さは他を圧倒している。これまでの仙台の公式戦や招待試合の結果からみても、この夏の本命に異論はないだろう。
 これに対抗するのが、能代工と洛南か。能代工は東北大会では仙台に36点差で敗退と不覚を取ったものの、伝統のトランジションは健在。2年生主体と若いだけに勢いが出てきたら怖い存在だ。3年生の金子と長澤がどうチームを引っ張るかもカギである。洛南は木村(行)井上、木村(昂)の3人を主体に、高さと選手層の厚さを持ち、個性豊かな顔ぶれがそろう。この能代工と洛南が3回戦で対戦する可能性が高く、この一戦がこの大会を左右するといっても過言ではない。
 次にあげられるのが、北中城、北陸、土浦日大らブロック大会の覇者と、大型の東住吉工あたりか。そして、小林、福岡大附大濠、静岡学園、岐阜農林ら、まだ発展途上のチームをダークホースとしてあげておきたい。
 また今大会の特徴として、インターハイの直前にアジアジュニア選手権があることをあげておく。全日本ジュニアの代表選手たちが自分のチームに戻って、どんなプレイを披露してくれるのか。12名の選手たちにとっては、1か月の間に2つのビッグイベントをこなすハードなスケジュールではあるが、ぜひとも頑張ってチャレンジしてほしい。
 今年はこれから伸びていくチームが多い。何が起こるかわからないのが高校バスケット。このインターハイでも、試合ごとに成長していくチームが最後まで勝ち残るだろう。

 女子の優勝候補は、10回目のインターハイ制覇を狙う桜花学園だ。オフェンス力、ディフェンス力、どれを取っても参加チーム中、No.1の実力を持つ。中心となるのがキャプテンでエースの大神雄子。大神の魅力は、巧みなボールハンドリング、1対1の強さ、切れのいいジャンプシュート、男勝りな身体能力など、枚挙にいとまがない。そして、会場を盛り上げるパフォーマンスでさらに観客を魅了するはずだ。さらに、桜花のスタートには田渕、重田という全日本ジュニア代表メンバーが控えるという強固な布陣だ。今のところ、死角は見当たらない。
 桜花への挑戦権をかけた戦い、各チームの上位進出の争いはし烈を極めそうだ。どのチームにもチャンスは平等にある。その中で注目したいチームは、関東大会1位の明星学園、2位の昭和学院、九州大会1位の熊本国府、2位の中村学園女、北信越大会1位の足羽、東海大会2位の星城など、これら以外にも個性的なチームがそろった。組み合わせによっては、早い回戦から注目校の激突が見られ、目が離せない展開になりそうだ。
 今年も岐阜・高山で熱い戦いが繰り広げられる。