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★18年ぶり日大山形、12年ぶり東海大四4強に進出
逆サイドでの喚声を背中で気にしながらも、こちら側のコートに意識を集中させていた。日大山形が小林を封じ、昭和56年の川崎インターハイで準優勝以来何と18年ぶりのベスト4進出。中村コーチでさえ、開口一番「準決勝に来るのは何年ぶりかなぁ」と記憶にないほどだ。しかし、この一戦ではかつて見たことがないほど、中村コーチはアグッレッシブなベンチワークを見せていた。
長男・4裕紀がキャプテン。18年前のその準優勝の年に生まれた子だ。この大一番でも3Pシュート3本、23得点とエースとして存分な活躍を見せ、チームを浮上させる推進力となった。陰の立て役者は、小林の得点源4清水をフェイスガードでがっちりマークした8松田だろう。清水の得点を13得点に抑えている。終盤には6小野のハイポストからのジャンプシュートが火を吹いた。ラストには3Pシュートのおまけ付き。
久々の上位進出に挑む日大山形は、チームとしての体裁を整えている。
一方、東海大四は、西塔、篠原のツインタワーの高さで勝負してきた福大大濠を下して、地元札幌インターハイ(昭和62年)以来12年ぶりの4強へ名乗りをあげた。前回は、安田(元全日本選手)、細野を擁していたが、「今年は傑出した選手はいないが、小さくてもチームとしてまとまって、安定している」と永野コーチは顔をほころばせる。
前半迷いが見えたものの、後半出足で自慢の3Pシュートをさく裂させ30得点(3P6本)の7宮永は「先生喜んでましたか?」とニコニコ顔。誰もが勝利の確信を得たのは、前日同様控えのシューター6紺谷の3Pシュートだった。勝利の瞬間、7宮永は4柏木に飛びついた。
久々の準決勝の相手は、今年1勝1敗(新潟カーニバル、札幌カップ)と星を分けている仙台。はたして3度目の対決は?
■月刊バスケットボール/清水広美
★能代工、ベスト8で姿消す!
王者・能代工が新潟商の前に敗れた。出足は11−0と能代工リードから始まったこの試合も終わってみれば、86−79と7点差で新潟商の勝利。両校が隣り合わせの控え室では、喜びを大爆発させる新潟商とは対照的に、能代工控え室はシーンと静まり返ったままだった。
この試合は「能代工を倒すチームに行きたい」と、能代工・堀、村山と中学校時代からのライバルである勝山、藤田らの気持ちが勝った試合だったように思う。また、新潟商の#4勝山、#6藤田、#5木村の3本柱以外に、ここにきて伸びた#7三浦、好リードを見せた#14日下らの奮闘が光る。2回戦で洛南、3回戦で東住吉工と対戦する激戦にありながら、試合ごとに調子をあげていった新潟商は、3年間かけて築き上げてきたものをすべて発揮した。対する能代工は「まだまだこれから伸びる」(加藤コーチ)と発展途上のチーム。その差も大きかった。さらに、能代工はエース#4堀が3回戦で転倒し、完治しかけていた捻挫を悪化。そのためプレイングタイムが短かくなったことも影響があったといえる。
能代工だからといって「絶対」ということはない。今年は本当に激戦なのだ。今のところ、地力があり、大会に入って伸びてきているチームが勝ち残っている。
最後に両チームのコーチのコメントで締めたい。
●新潟商・佐藤コーチ
「最高です。能代工に対してか受け身に立たずに戦ったのがよかった。勝山の病気、藤田、木村のケガにより、北信越大会は北陸に敗れてしまったが、その時に控えが伸びていい勉強になった。高校生は変化する。これからの試合でもう一回変化したい」●能代工・加藤コーチ
「残念ですという気持ちと、選手はよくやったという気持ちの両方です。今年のチームは周囲の期待に応えようと、僕が感じていた以上に高校生たちにはプレッシャーがあったと思う。それを顔に出さずにやってきたことことを誇りに思いたい。堀がいなかったら、それをカバーするのがチーム。うちはそれができなかった。それに比べ、新商は2年生や控えも頑張った。その差でしょう。このチームはまだまだこれから伸びるチーム。うちだけじゃなくて、この大会で負けている強豪チームすべてに言えることだけど、基本を忘れているところがある。これからは、基本を大切にしてひとつひとつ階段をのぼっていきたい」
■月刊バスケットボール/小永吉陽子
★桜花、富岡が貫禄4強入り!
ベスト4が出そろった。富岡、桜花学園はそれぞれ、実践学園、昭和学院を寄せつけず、下馬評どおりの強さを見せて順当な勝ち上がり。準決勝で富岡に挑戦するのは、第40回大会以来、12年ぶりに4強入りを遂げた東京成徳となった。そして、優勝候補筆頭の桜花とは薫英女学院が対戦する。
成徳、薫英ともに秋田経方大附、中村学園女の粘りを振り切る形となった。薫英がベスト4に入るのは、第38回大会で優勝して以来、実に14年ぶりの快挙である。昨年のファイナリスト、富岡、桜花(名古屋短付)を相手に、薫英、成徳の古豪が復活の花火を打ち上げる可能性も十分にある。
■月刊バスケットボール/渡辺淳二
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