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初日、注目したいのは久々のインターハイに名乗りをあげたチームが登場したことだ。男子では石川県工が22年ぶり7回目、女子では福島成蹊女が23年ぶり2回目、水戸二が33年ぶり7回目、作新学院が31年ぶり2回目、九州女が27年ぶり5回目、佐賀北が22年ぶり2回目の出場を果たした。そして、見事緒戦を突破したのが作新学院と九州女だった。作新学院は何とも対照的な29回目の出場の小林と対戦。前半は小林の激しいプレスにボール運びもままならなかったが、徐々に全国の舞台に慣れ、ペースを取り戻していった。後半、勝負所でゾーンプレスが効き逆転に成功。うれしいインターハイ初勝利を挙げた。
選手同様に喜びを隠さなかった渡邊コーチは、「練習してきたつもりだったけど、つもりだけでした(笑) バタバタした部分もあったけど、次の試合は笑顔でプレイできるように、また、3年生は悔いの残らないプレイをしてほしい」と、さっそく2回戦に気持を切り換えていた。一方、九州女は1点差でこちらのインターハイ常連校・三田尻女に勝利。この2チームの今後の戦いに注目してみたい。
■月刊バスケットボール/入江美紀雄
真夏の勝負は一瞬先が闇★東住吉工 75‐74 豊浦
「ただ暑い日なら今までもあるけど、これだけ続くのはないね」と、地元一関の人たちもぼやくほどの猛暑が続く。各チーム同じ条件とはいえ、試合前のアップが炎天下と聞いただけで頭がクラクラ。熱戦が相次ぐ今大会、各会場で何人もの選手が救急車で運ばれている。アイ・ドームでは、試合後に審判の方が脱水症状を起こすハプニングも。そんな中、東住吉工の主力である3年の選手たちは前日の開会式後「練習が出来なかったので、夜3年だけで走りに行った」(5清水)のが、まさかの裏目に出た。
試合直前に6太田が吐き気を訴え、案の定本番でも真っ青のふらふら状態。さらに、4林が前半で3、後半開始早々に4つ目とファウルトラブルに陥る。一方、豊浦は4堀、910の中川兄弟の活躍で主導権を握った。残り時間は1分を切り、東住吉工5点のビハインド、もはや時間の問題かと思われた。残り12秒、トップから5清水の3Pシュートが決まった。色めきたつ東住吉工応援団。その直後、まさかの出来事が起こる。豊浦スローインで、汗ですべったのか、ボールは再び東住吉工へ。新ルールで、時間はそのまま12秒。この試合26点を稼いだ10中村がスローインからゴール下で67‐67の同点。これで流れは傾き、最後に伝統の粘りを見せた東住吉工が冷や汗をかきながらも、延長を制した。
予想された接戦とはいえ、まさかこんなゲームになるとは。真夏の勝負は何が起こるかわからない。
■月刊バスケットボール/清水広美
暑い暑いインターハイの夏がやってきた。初日から、月刊バスケットボール9月号・インターハイ展望の「必見カード」であげた試合が、予想どおりに好ゲームとなった。その中で延長戦となった、男子・横浜商科大対福岡商戦、豊浦対東住吉工戦について書こう。★福岡商 75−73 横浜商大 横浜商大はSG4矢治、PF8青山、SF10蒲谷が軸。対する福岡商はPG4篠崎、PF15大鶴で対抗。前半は横浜商大が多彩な攻めで14点リードを奪う。しかし、このままで終わらないのが高校バスケット。福岡商は「ディフェンスの迫力を見てほしい」(中倉コーチ)というだけあって、後半の追い上げはすべてオールコートプレスから。ミスを連発する横浜商大をとらえ、残り2分58秒で63−63の同点に。勢いは完全に福岡商が支配していた。
しかし、同点にされても逆転はされていない横浜商大。残り26秒、10蒲谷のドライブインで67−65と逆転。勝負ありかと思われたその瞬間・・・ジャッジは「オフェンスチャージング!」。そのあと、福岡商は4篠崎がフリースローを2本決めて延長に持ち込んだ。
延長は先制こそ横浜商大がしたものの、流れは福岡商にあった。福岡商は14吉永がリバウンドを支配し、ファウルから得たフリースローを確実に決めて加点。対する横浜商大はスタメン3人のファウルアウトと、オフェンスチャージング2つでリズムを失う。最後までもつれにもつれた結果、75−73で福岡商の勝利となった。
「甘くないですね、全国は。14点リードを20点に広げられない力の差」と茂木コーチ。「点差が開いた時の集中力の差。ディフェンスが課題です」と4矢治。きっぱりと負けを見とめた横浜商大。暑い暑い空の下で流した悔し涙は、きっと今後の糧となるはずだ。
それにしても、福岡商の追い上げは見事としかいいようがない。「逆転はこうすべき」ともいえるお手本のようなディフェンスの迫力には脱帽した。
■月刊バスケットボール/小永吉陽子
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