記者観
戦記



●8月7日「記者の目」(男女決勝)●
試合月日:|8/7|8/6|8/5|8/4|8/3|8/2|


★ 新潟商初優勝!

どちらが勝っても初優勝。高さの新潟商対速さの東海大四の対決は、高さプラス速さとシュート力を兼ね備えた新潟商が快勝した。新潟商は#4勝山、#6藤田のインサイド、#5木村のシュート力は計算できたが、起爆剤となったのが出足の#7三浦の切れ込んでの得点。ここからすべてが始まり、最後まで流れが途切れることがなかった。また、2年生ガード#14日下の要所での3Pも効いた。ディフェンスも安定していた新潟商は、東海大四の攻撃を完璧に封じて、初優勝を遂げた。

誰がこの決勝カードを予想できただろう。もちろん、両校ともに今年は勝負の年であり、決勝に行く実力は兼ね備えていた。しかし、実力伯仲の今大会は、フタを開けてみるまで結果が予想できなかったのだ。大会前の新潟商は主力のケガ人あり、病人ありで、現在の調子には程遠かった。しかしケガの功名か、危機感から控えや下級生が頑張り成長。大会に入っても日に日に伸びていき、チームとしてのまとまりが出てきた。東海大四も同じ。3回戦の北中城戦を1点差で制し、そこからチームがまとまってきた。高校生は日々成長する。結果的には、大会中も成長を続け、ライバルを撃破する勢いがあり、チームとしてまとまった両校が決勝に勝ち進んだ。超大混戦の年とはいえ、終わってみればこの両校は納得の成績。決勝戦を戦うにふさわしいチームだった。

接戦あり、好勝負ありとトーナメントの醍醐味が味わえた今大会。高校生が毎日成長していく姿を見て、久々に熱い「インターハイの夏」を感じた。

■月刊バスケットボール/小永吉陽子


★桜花圧勝! 3年ぶりのインターハイ優勝

昨年の決勝でも対戦しているし、練習試合や全日本ジュニアの合宿などで顔をあわせる機会も多いので、桜花学園と富岡のメンバーは仲がいい。また、記者の立場からいうと、現在の高校女子のトップチームということで、主力メンバーとは顔見知りが多く、どちらが勝っても素直に喜べないのが事実だ。2年連続ツライ思いをしてしまった。

決勝戦は桜花の圧勝だった。ディフェンスを筆頭にすべての面で桜花が上回った。2連覇を狙った富岡は、桜花の前でもろくも崩れ去った。

桜花は3年ぶりの優勝。

「去年、同じ富岡に負けているし、桜花に名前が変わった初の全国大会。だから、何としても勝ちたかった」

井上眞一コーチはホッとした表情を浮かべていた。

一方、富岡の星澤コーチは試合後、長いミーティングを行った。今年の目標はウインターカップ制覇。それに向け、この大会で見つけた課題、問題点を、熱が冷める前に選手たちに伝えていた。

インターハイは終わった。でも、もう、すでに通過点となる。彼女たちの気持は、全都道府県出場となる熊本国体に向けられている。そして、その向こうには12月のウインターカップが待っている。

■月刊バスケットボール/入江美紀雄


★次なる対戦が楽しみな桜花と富岡の一騎打ち

大神は優勝の喜びをチームメイトと一緒に爆発させていた。昨年の敗戦の悔しさは相当なものだったのだろう。試合中から、楽しくプレイしようという思いがひしひしと伝わってきた。攻撃面ではスーパープレイを連発して観客の度肝を抜いた。ハッスルするあまり、コート脇の来賓席に飛び込むと一礼して観客を笑わせるなど、コートサイドでも華々しい活躍ぶりだった。

そして、この試合の明暗を分けたのが桜花の主将渡辺のインサイドだ。昨年の富岡にとって主将森光の存在が大きかったように、この試合では渡辺が、初代桜花主将として深く名前が刻み込む結果を残した。

最終スコアは17点差と開いたが、富岡もガード小畑、登が随所でナイスプレイを見せて、桜花を困らせていた。この試合では、本領発揮できなかったセンター陣も次の対戦では、パワーアップした姿を見せてくれるはずだ。秋の国体、冬のウインターカップでは、この2チームが他チームからきついマークにあうのは、間違いなさそうである。

■月刊バスケットボール/渡辺淳二




All copyrights reserved by BASKETBALL-ZINE CONSORTIUM