2007.07.29
本来のプレイを取り戻しつつあるU-19女子代表
日本 89(12-30,36-17,22-19,19-37)103 セルビア
セルビアが予選リーグ1位を決めていることもあり、エースの#5ペトロヴィッチをベンチにも入れない余裕の試合前だったが、グループ4位の日本が“噛み付いた”。前日のセルビアとチェコとの試合には、アメリカやオーストラリアのスタッフ・選手が全員で観戦するなど、優勝候補も注意を払うセルビアに対して、日本は果敢に攻めた。
圧巻だったのは2Q。オールコートのプレッシャー・ディフェンスでリズムをつかみ、速いテンポからのシュートが決まっていく。前日のカナダ戦の4Qで猛追した勢いがそのまま出た感じだ。自信をつけた#9福士が3Pや速攻を決めれば、これまで不振にあえいでいた#11中畑に当たりが戻り、点数を量産していく。さらに#12林が思い切りのいいドライブでセルビアのディフェンス陣を切り裂き、“ヨーロッパの強豪”をあわてさせた。
3Qでは、#13森が大活躍。オフェンスリバウンドに絡み、日本の攻撃回数を増やしていく。集中力を欠けだしたセルビアのディフェンスもあり、日本は一時10点ものリードを奪った。しかし、ここからセルビアが本来の強さを発揮する。日本の3P攻勢に負けじと対抗。#10ミルコヴィッチ、#11ゴベリヴィッチが確率の高い3Pを次々と決め、点数を縮めていった。
「あの展開であれば勝たせたかった……」
星澤純一ヘッドコーチが試合後悔しがったが、本気のセルビアが4Qに牙をむく。日本の弱点であるインサイドを突いたかと思えば、ディフェンスが収縮したところをあざ笑うかのように外角から次々とシュートを決めていく。それでも日本は激しいディフェンスを最後まで続け、#14吉田や#12林の3Pで最後まで抵抗を続けたが、最後は突き放される格好で試合終了。
確かにこの試合、日本にとって失うものは何もなかった。それだけに怖いものなしでセルビアに挑戦した結果がこのように競った内容の試合ができた要因だろう。日本にとって大きいのは、#11中畑、#12林の3Pが戻ってきたこと。さらに予選3試合で#9福士、#14吉田が自信をつけて、戦力として十分な働きができるようになってきたことだ。インサイドに弱点を持つ日本にとって、ラン&ガン的な試合展開はいたし方のないところ。100点を奪われようが、101点を取れば勝利となる。今日のセルビアとの一戦で本来のプレイを取り戻すきっかけとなってほしい。

この3戦で自信を深めた#9福士。順位決定戦にも期待だ
月刊バスケットボール編集部





