月刊バスケットボール8月号

FIBAワールドカップとは?③

ベスト8入りを逃し アジアの壁を痛感した2009年&2013年!FIBAランキング50位で挑む今回も一瞬たりとも気が抜けない!!  

比江島 慎(2013年アジア選手権)     若返りを図った 2013年も9位に沈む    その4年後、2013年フィリピン・マニラ開催のアジア選手権(2014年ワールドカップ アジア予選)時には若返りを図り、田中大貴、比江島慎、太田敦也、竹内公輔、辻直人、金丸晃輔など、現在も日本代表候補を務める布陣で挑んだ日本(アメリカの大学に入学する前の渡邊雄太[19歳]も出場)。    若いチームだけに勢いに乗れるかどうかがカギだったが、1次予選の初戦でカタールに一時は10点以上のリードを奪うも、最終的に74‐75の1点差で敗退。すると「カタールに負けたことが尾を引いた」と鈴木貴美一ヘッドコーチが言うように、2次予選では、フィリピン、チャイニーズ・タイペイ、カタール、ヨルダンに負け、勝利したのはホンコン・チャイナ戦のみ。結局2次予選を通過できなかった日本は9‐12位決定戦に回りインド、ホンコン・チャイナに勝利し9位(15か国中)でフィニッシュ(優勝・イラン、準優勝・フィリピン、3位・韓国)。4年前の天津開催同様、またしてもベスト8入りを逃し、改めてアジアの壁を痛感することとなった。    それから4年。当時の若手チームが主軸となり挑む今回のワールドカップ予選。大会形式も1か所に集まって集中的に試合をする形式から、長期間のホーム&アウェイ方式となり、2019年に中国で行われるワールドカップに出場できるのはアジア予選からは16か国中7か国。アジア地区にオーストラリアとニュージーランドが加わったこと、ワールドカップの参加が24から32に広がったことなどで、これまでに比べ枠は広がっているが、10月11日付けのFIBAランキングを見ると日本は50位。同じアジア地区のオーストラリアが9位、イラン22位、中国24位、ニュージーランド27位、フィリピン30位、韓国34位、ヨルダン43位ということを考えると、日本はアジアで8番目なので、ランキングどおりの結果になればワールドカップに出場を逃してしまう。そうした現状をいかに直視し、自チームの良さを伸ばしつつ、他チーム対策を行うのか。その成果を見せるのが、ホームで迎える初戦のフィリピン戦であり、カギを握る戦いとなるのだ。 (おわり)   (月刊バスケットボール)  

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