| 第16回 ランニング・オフェンス (パート1) |
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今回から数回に分けて、ランニング・オフェンス(ファーストブレーク、セカンダリーブレーク)について考えて行きたいと思います。
コーチをしていた経験から考えると、速攻が上手く出せるチームに仕上がったときは 、やはり「優勝」に絡むことが多かったように思います。しかしながら、いくら走るこ とが得意でも、セットプレーになったときに得点できないようなチームならば、結果も伴いませんでした。 私自身、走ることが好きなタイプ(今でもそうですが)のコーチだったので、最初の頃は速攻主体の、言わば「ラン・アンド・ガン」(走ってはアウトサイドからどんどんシュートを打って行く)のチームを作ったこともありました。しかし、相手がセットオ フェンスが上手く、着実にゴールを決めてくるようなチームだと、自分たちの持っている速さが生きずじまいで波に乗れず、結局は走りきれずにシュート率が低くなって負け てしまうのです。 速攻を効果的に使えるチームが、相手チームに与えるもっとも大きな影響(ダメージ )は、リバウンドです。相手チームがオフェンス・リバウンドを取ろうと、一所懸命に頑張ったとします。速攻の上手いチームはリバウンドからのアウトレットパスが早く、 さらにボール運びが早いのでリバウンドに入ったフォワード選手が、完全にボールラインの後ろに置いて行かれてしまいます。したがってオフェンス・リバウンドに入ることを躊躇するようになってしまいます。 また、速攻を上手く出すためには強力なディフェンスと絶対的なディフェンス・リバウンドが不可欠です。ディフェンスで相手のシュートを苦しめ、シュート確率が低くなっ たら確実にリバウンド。そしてアウトレットパスを素早く出し、アウトナンバーを作っ て確率の高いレイアップシュートに持ち込む……。試合の流れの中で、要所要所で速攻が出せるようになれば相手に与えるダメージは一層大きくなってきます。 しかし、常にアウトナンバーができてレイアップシュートにもって行けるわけではあ りません。相手も速攻を止めようと必死に戻ってきます。 オフェンスとディフェンス の数が同じになった場合(例えば2:2、3:3、4:4)は、無理をしてアウトナンバーにもって行こうとしないで、いわゆるセカンダリーブレーク(アーリー・オフェン ス)に移行していきます。ここで無理をしてアウトナンバーを作ろうとすると、パスのコースを読まれたり、無理なドリブルをしてターンオーバーのミスにつながるケースが多くなります。したがってアーリー・オフェンスは、フロアー・バランスを見極めて入るタイミングをつかむことが大切になります。 アーリー・オフェンスというのは、やっとディフェンスが追いついた直後、4番目、5番 目(トレーラー:多くの場合センターかパワーフォワード)が、大きく広がったレーン の中に後ろから飛び込んで行ってポストでボールをもらい、パワーレイアップを狙う か、中へディフェンスを押し込んで小さくしておいて周りの選手がアウトサイドから の3PTSシュートを狙います。 次回からはファーストブレークドリルも含めた具体的な説明に入りたいと思います。 |
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