高木さんのコーチングフィロソフィー

第15回 モーションオフェンス
(パート5)

「モーションオフェンスのベーシックルール」について述べてみます。

モーションオフェンス成功のカギは、選手たちのオプション(選択)によるところが 大きいと言えます。つまり、相手のディフェンスを読む能力、味方の動きを予想する能 力が、チームとしてのオフェンス力を高くしていきます。それでは具体的にどういったオプションになるのか、簡単なルールを解説してみまし ょう。

(1)一般的なルール

  • レイアップシュート以外は、シュートする前に最低3回パスを回す。

    シュートに持っていく前に3回ほどパスを回すことによってディフェンスを揺さぶり、チャンスが生まれます。

  • 3回のパスのうち、少なくとも1回はポストにパスを入れる。

    ポストにパスを入れることによって、ディフェンスラインが下がります(図1)。

  • レイアップシュートやトラブルから逃げる時、スペースをキープする時、パスの角度を変える時以外、ドリブルを使ってはいけない。

    ドリブルすることによって、味方のチャンスを見逃してしまうことがよくあります。
    パス中心のオフェンスをすることで、ディフェンスをより多く動かすことができます。

  • オープンになってボールをレシーブしたら、必ずバスケットを見る。

    いわゆる「フェース・ザ・バスケット」と言うことです。

  • スクリーンは、ディフェンスに対してしっかりとかける。

    スクリーンをかけて味方をオープンにするため、スクリーナーは確実にディフェンスを止めます。

  • ディフェンスをよく読む。

    常にディフェンスがどういった状態で付いているのか(例えばタイトかルーズか)をよく見てプレーします。

  • レーンに近いプレーヤーがスクリーナーになる。

    カッターがボールをキャッチしたとき、シュートしやすくするために、バスケットに背中を向けないようにします(図2)

(2) アウトサイドマンルール

    1.パッサーオプション(パスをした後の動き)

  • インサイドカット → タテに切れる。
  • スクリーンアウェイ → パスをした逆のスペースでスクリーンをかける。
  • ポストカット(スクリーン有り) → ポストマンをスクリーナーにしてカット。
  • リプレース → 動いた後、誰も来なければ戻る。
    2.アウトサイドプレーヤーのルール
  • スクリーンがセットされていたらそれを使う。
  • 15フィート(4〜5m)のスペースをキープする。
    常にプレーヤー同士の距離を4〜5m程度を保つ(プレーしやすい距離)。
  • レシーバーになるべき時は、ボールに対して動く。
  • ハイポストが空いたときはフラッシュする。
  • 同じポジションに止まっていてもよい時間は2秒まで。

(3)ポストマンルール

    1.ハイポストマンルール

  • ボールサイドをスライドする(図3)
  • ローポストにスクリーンする(図4)
  • パスフィーダーになる。
    ローポストマンにパスをするか、逆サイドにパスを送る。
  • アウトサイドマンにバックピックをかける(図5)
    2.ローポストマンルール

  • ハイポストがあいたら埋める(図6)
  • ハイポストからのスクリーンでカットする(図7)
  • アウトサイドにポップアウトする(図8)
  • アウトサイドマンにバックピックをかける(図9)
  • ポスト同士でポジションチェンジをする(図10)
 




 以上、ここで説明したモーションオフェンスのルールは、あくまでも2メンインサイ ドをベースにしています。この他にシングルポスト、3メンインサイド、5メンモーシ ョンなどがあります。
 これらを参考に、自分なりのルールを作り、独自の「モーションオフェンスを作り出してみてください。

  次回からは、ランニングオフェンス(ファーストブレーク、セカンダリーブレーク)に付いて述べてみたいと思います。

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