2010.02.19

石川幸子、スペイン2部リーグと契約

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▲スペインリーグ挑戦に燃える石川幸子
(2009年12月、ビザ取得のため帰国時撮影)


 スペイン1部リーグ(Liga Femenina)の「PALACIO DE CONGRESOS DE IBIZA」(通称「イビサ」)の練習生として活動していた石川幸子(元シャンソン化粧品)が2月17日、スペイン2部(Liga Femenina2)の「GRUPO MARSOL CONQUERO/通称C.B. CONQUERO=クラブ・コンケロ)と正式契約した。
 日本人としてヨーロッパのリーグでプレイするのは、2000年にイタリア・セリエAのプリオロでプレイした加藤貴子(元シャンソン化粧品)以来2人目。

 2月17日、スペインバスケットボール協会と日本バスケットボール協会の間でレター・オブ・クリアランス(※)が取り交わされ、石川は晴れて正式にコンケロの一員となった。

※レター・オブ・クリアランス=前チームとの契約がないことの証明書であり、登録許可書。FIBAのルールでは外国でプレイする場合に必要。石川の場合、前チームにあたるシャンソン化粧品が移籍の承諾をし、日本バスケットボール協会が証明書を発行する。


石川幸子、スペインリーグ挑戦の経緯
9/2 石川幸子、スペインリーグ練習生へ


 昨年9月からイビサの練習生となり、レギュラー陣の練習ゲームの相手になっていた石川。対等にやれる手応えを感じ始めていたが、イビサでは外国人枠で元WNBAプレイヤーとの争いがあり、契約には至らなかった。(外国人枠=ユーロ枠4人、それ以外の外国人枠2人)

 高いレベルで練習できることは実になっていたが、試合に出たいという気持ちは募るばかりで、今年に入って動く決意をした。「シーズンも終わりに近づいているけれどダメもとで」と、みずからの手で2部リーグ10チームにメールを送って売り込み開始。それが2月11日のこと。1部にメールを送った時はなかなか返答が来なかったが、今度は4チームから「プレイが見たい」と即答があった。

 中でもコンケロのガブリエル・カラスコHCからは「今すぐ来てくれ。できれば土曜日(2/20)の試合から出てほしい」と積極的な勧誘があり、話はトントン拍子に決まった。石川をイビサの練習生に呼んだヘロナHCも、2部チームに石川の特徴を伝えるなどして、石川を支援し続けていた。1月中旬に成績不振により、イビサを解雇となったヘロナ氏だが、石川の熱意を誰よりも買っていたのだ。

「コンケロとの契約が正式に決まるまでの3日間は興奮してなかなか眠れませんでした。昨日決まってやっと熟睡できました(笑)。それくらい、うれしかった」(2/18、石川幸子談)

 石川いわくスペインのレベルは「1部リーグだと日本のトップチームが勝つのは難しいけれど、2部はそれほど高くはない」とのこと。だが、約1年試合から離れているうえに、リーグ戦の途中から合流して結果を残すことは容易なことではない。

 石川がここまでスペイン挑戦にかけているのは、「オリンピックに出たいため」だ。一昨年の6月に出場したオリンピック世界最終予選後、自身のバスケットボール人生が終盤に近づいていることを感じ取り、「もう一度オリンピックに挑戦したい」と強く感じたという。
 中でも、世界最終予選の直前に練習試合をしたスペインには大敗しながらも「面白い動きをするチーム」と興味を抱いた。また、最終予選では出場したヨーロッパ全4か国(スペイン、ラトビア、チェコ、ベラルーシ)がオリンピック出場権を獲得したことにも関心を示し「ヨーロッパを倒さないかぎり、オリンピックには出られない」と実感し、スペイン挑戦を決意した。

 石川のスペイン挑戦は、自身のレベルアップのためにも、日本のためにも、多くのヒントを持ち帰ってきてくれることだろう。2月20日の試合から出場可能となり、4月末のシーズン終了まで残り9試合の挑戦だ。

「コーチからは『幸子が20点、5リバウンドのスタッツを残せばチームは勝てるよ』と軽く言われました(笑)。そんなに甘いものではないと思いますが、得点を取るという役割は今までとは違った新しいことなので、自分を試したい」と意欲十分だ。


■Liga Femenina (リーガ・フェミニーナ)
1部は14チーム。2部はAとBにわかれていて各15チーム
コンケロはBに所属していて、2/18現在10位
所在地はアンダルシア州ウエルバ(スペインの南西、ポルトガル国境近くの都市)

C.B. CONQUERO
スペインバスケットボール協会
サイトの中の「Competiciones」→「Liga Femenina」と進むと
スペイン女子リーグのウェブサイトがある


Posted by yota at 08:41  取材の現場日記