2008.06.16
12番目の北京行きチケットはブラジルの手に

世界最終予選@マドリード〈9〉
大会最終日、北京オリンピック最後の切符をかけたブラジル×キューバの決勝戦(オリンピック出場決定戦)が行われた。アメリカ大陸予選で手の内を知り尽くしている同士の対戦となり、最後まで勝敗の行方がわからない白熱した試合となった。4Q中盤までは接戦ながらもキューバがリードし、ブラジルが追いかける形。残り3分を切って4点差があったが、残り1分半、ついにブラジルが相手のミスからアーリーオフェンスに持ち込み逆転。ファウルゲームによるフリースローを着実に重ねて72-67で勝利を飾った。
選手たちは体育館の撤収作業が始まっても、円陣を組んで声高らかに歌い続け、ブラジル応援団からはサンバのリズムが鳴り止まなかった。
ブラジルが12番目のチケットをゲットし、今大会が閉幕した。世界最終予選はチャンピオンシップ大会ではないため、閉会式もベスト5表彰もなく、予選リーグで負けようが準々決勝に進もうが順位もなく、ただ、出場権をつかみとったチームだけが歓喜を味わえる大会。そこに求められるのは結果でしかない。
準々決勝で切符をつかんだチームは4日間で大会が終わるものの、それでも最低2勝はしなくてはならない。ブラジルのように5番目(五輪出場国を通しては12番目)の切符を取るには、7日間で5戦も戦わなくてはならず、なおかつ、最後に2連勝しなければならない茨の道。心身ともにタフでなくては乗り切れない。
劣勢になりながらも、最後まであきらめなかったブラジル。予選リーグで下馬評の高かったスペインに勝利したブラジル。準決勝で勝利をつかみかけたにもかかわらず、ミスからベラルーシに延長に持ち込まれて敗退してしまったブラジル。世界屈指の強豪国ですら、簡単にはオリンピックに出られないことを、この世界最終予選でまざまざと見せつけられた。北京行きのチケットをつかみとった〈スペイン、ラトビア、チェコ、ベラルーシ、ブラジル〉の5チームに心から「おめでとう」の言葉を贈りたい。他国とはいえ、必死になって切符をもぎ取った歓喜の瞬間に立ち会えたのは、ものすごく幸せなことでした。
世界最終予選……想像を絶するエグイ大会!

北京オリンピック出場チーム
オーストラリア(2006年FIBA世界選手権優勝)
アメリカ(アメリカ代表)
ロシア(ヨーロッパ代表)
韓国(アジア代表)
マリ(アフリカ代表)
ニュージーランド(オセアニア代表)
スペイン(世界最終予選突破)
ラトビア(世界最終予選突破)
チェコ(世界最終予選突破)
ベラルーシ(世界最終予選突破)
ブラジル(世界最終予選突破)
中国(開催国)





