2008.06.14
崩せないヨーロッパの壁

世界最終予選@マドリード〈6〉
「チェコは決してやりにくい相手ではない」
ラトビアに敗れたあと、チームは準々決勝(オリンピック出場決定戦)に向けて気持ちを切り替えていた。チェコのスタメンは190㎝、196㎝、178㎝、197㎝、189㎝。平均190㎝、大会屈指の高さを持つ。日本のスタメン平均身長より13㎝も高い。しかし、予選リーグで手応えをつかんだ相手、ラトビアよりはスピードがなく、3Pシュートも脅威ではない。「チェコはラトビアよりやりやすい。この試合にかける」との意気込みが選手やスタッフから出ていた。
1Qは高さに対して機動力でかき回して先手を取る。1Q残り1分には21-11とリード。しかし、2Qになるとチェコは190㎝、197㎝のセンターを下げて、177㎝、176㎝のPGとSGを投入。エースガードの#9(178㎝)にドライブで切られるなど「メンバー交代で機動力ある選手が出てきたのが効いてきた」(小磯)と徐々にアジャストされて2Qは5点のみ。それでも相手のシュートミスを誘うディフェンスでしのぎ、なんとか前半を互角で折り返す。
しかし、後半はチェコが立て直してきた。日本は高さでの接触がボディーブローのように効いてきてスタミナを消耗。また、チェコののらりくらりとしたバスケットの前にリズムがチグハグしてしまう。スクリーンでチャンスを作ろうとするが、スイッチディフェンスで対応され、ラトビア戦でシュートが好調だった矢野と三谷も徹底マークで3Pを打つチャンスもない。
一時は7点差まで迫るが、試合が進むにつれてチェコのカラーを出されてしまい、相手が一枚上手の試合だった。ウォーミングアップ試合開始から表情を変えることなく淡々とプレイしていたチェコだったが、オリンピック出場権を獲得した瞬間は、笑顔を弾けさせていた。
日本はスペインに敗れたキューバと準決勝という名の敗者復活戦を戦い、それに勝てば、逆ブロックから上がってくるであろうブラジルとオリンピック出場決定戦をかけて戦う。ヨーロッパの高さにてこずったあとは、中南米のバネとパワーと対戦。ここから2連勝しなければオリンピックの道はない。
内海HC
「チェコのディフェンスがスイッチングで日本の外角シュートを抑えにきていた。特に三谷と矢野のディフェンスを抑えられてしまった。3Pの確率が24%では勝てない。生命線のパーセンテージが落ちてしまったことが、64点というロースコアになってしまった。キューバは高さもスピードもパワーもある。レベルの高いチーム。相手が優位なポジションになる前に、日本はトランジションから攻撃をしたい」
大神雄子
「4Q終わった時点での結果がすべて。今言えることは、自分たちはチェコというチームに負けたということ。チェコがオリンピックの出場権を獲得したこと。そのことを素直に受け入れないといけない。#15と#9に高確率のシュートを決めさせてしまった。2人の勝負強さをリスペクトしたい。(準決勝で対戦する)キューバは高さと能力がある。高さに対しては平面バスケットボールをやる。内海HCと萩原AC、チーム全員を信じてやることが勝利につながる」





