2007.10.22
北海道に“風”が吹いた日

■レラカムイ北海道ホーム開幕戦レポート
月寒アルファコートドームに集まった4,325人が歴史の証人になった。
今までのJBLにはなかった“ホームコート”の歓迎と興奮が、北海道の地にあった。
10月20日、レラカムイ北海道が日立を相手に、記念すべきホーム開幕戦で勝利を飾ったのだ。
試合はレラカムイと日立の波が交互にやってくるデッドヒート。
73-73同点で迎えた残り4分過ぎ、勝負所はやってきた。
“ミスター・レラカムイ”こと折茂武彦が逆転の口火を切る3Pシュートを決めると
後半のスターターを務めた加藤真、パワフルプレイヤー、ジェワッド・ウィリアムズが
アウトサイドからのシュートを連発して一気にたたみかけた。
最終スコアは84-79。
レラカムイがホームでうれしい、うれしい初勝利を上げた。
東野HC、スタッフ、選手たちはコート中央で勝利の雄叫び!
まるで、ファイナルを制したかのような勢いと、喜びがそこには弾けていた。
チームの誰もが欲していたホームでの1勝。
「レラカムイ」の戦いを地元ファンの前で披露し、知ってもらうことが、今後の発展につながっていく。
ホーム開幕戦で勝利することの意味を、選手の誰もがわかっていたのだ。
試合内容からすれば、試合後の会見で東野HCが反省したように、ミスの多さが目立った。
PGの桜井良太と菅原洋介が日立・五十嵐圭に抜かれまくり、
チームディフェンスがかみ合わなかった部分もあり、課題は多く残る。
だが、それをもかき消してしまう、気持ちのこもったプレイが観客の心をつかんで離さなかった。
ディフェンスのミスを取り返そうと、桜井はオールコートを駆け抜けてバスカンをさらい
菅原はガッツあるリバウンドでチームを奮起させた。
連敗中の日立も「負けられない」と必死の形相。
双方の気合いが、スリリングな展開へと引き込んでいく。
後半、レラカムイは何度か引き離されそうになるが、踏ん張ってスタートラインに戻す粘りを発揮。
そこへ来て、折茂武彦が“伝家の宝刀”3Pをピシャリと決めるのだから、観客が乗らないわけがない。
選手たちのホームで「勝ちたい」という強い思いと、
選手たちの熱いプレイに引き込まれた観客の「応援したい」という気持ちが“相乗効果”を生み
終盤は地鳴りのような大声援がレラカムイを後押しした。
この日、はじめてバスケットを観た北海道のファンもいただろう。
こんなにもスリリングな試合を見せつけられ、そしてホームチームが勝ったのなら、
きっと「また観たい!」とアリーナに足を運ぶことだろう。
レラカムイは一日にして、道民のハートをガッチリとつかんだのだ。
「今日、レラカムイ北海道が本当の意味で出発しました」(東野HC)
「ホームがこんなにいいものだなんて、バスケットを長いことやっているけど、はじめて知りました」
(折茂武彦)
これまでのJBLの戦いになかった“ホームコートアドバンテージ”が持つ威力を
初参戦のレラカムイに教えられた一戦だった。

月寒アルファコートドームはドーム型のアリーナ。当日は地元局でテレビ放映があり
天井のビジョンには試合の様子が映し出された

この日、13選手すべてがコートに立ったレラカムイ。
「こういう素晴らしい雰囲気を1秒でも味わってほしいとの願いから、(勝負が決まった最後に)全員を
コートに出しました。今日は、この感激をすべての選手が味わうべき日だと思いました」(東野HC)

ドアウェイの中、連敗中の日立も必死! 両チームの気迫がスリリングなゲームを生んだ

ハーフタイムショーでファンタマジック(レラカムイ・チア&ダンスドリルチーム)とともに
完璧なダンスを披露した日ハムOB「ガンちゃん」こと岩本勉さん。観客から拍手喝采!
試合後はインタビュアーの大役も務めた

選手紹介の時、「ミスターレラカムイ」として大トリで紹介されるのはこの人、折茂武彦。
18得点、5リバウンド、38分出場の活躍で、この試合のMVPを受賞

スタンディング・オベーションで勝利をたたえるファン
応援は誰かが先導したというより、自然に声が出ていた





