2007.10.04
“バスケの街”の国体〈2〉少年男子決勝に向けて
少年男子、決勝に向けて両コーチのコメント

準決勝、秋田と東京の一戦より。決勝まで持ち前の走力で勝ち上がった秋田。
地元の声援が強い味方になっている
■秋田・加藤三彦コーチ(能代工高)
準決勝は出足でいい形で入れたのが大きかった。会場の声援が大きかった分、それがパワーとなって走り切ることができた。能代工らしい、秋田らしい試合ができた。
明日の決勝は、秋田成年男子の分も頑張りたい。このチームは成年男子と試合をすることで強くしてもらったチーム。兄弟優勝をすることを目指してずっとやってきたのですが、成年男子が思わぬところで負けてしまったので(準決勝で千葉に敗退。秋田成年の選手いわく「千葉の岡村さん(千葉ピアスアローバジャーズ)はうまかった…」とのこと)、成年の力も借りて戦いたいと思います。
インターハイで優勝できたこと、地元の声援が力になっていること。この2つの要素が秋田の少年男子が決勝に上がった要因です。やはりインターハイで優勝したチームですので、その基準が全国のチームの目標になっているわけだから、到底、インターハイ時の力だけでは国体は勝てないと練習してきました。必ずどこのチームも夏よりレベルを上げてチームを作ってきます。明成(宮城)にしろ、福岡にしろ、京都にしろ、みなインターハイよりはるかに良くなっている。当然、能代工も良くなっていると思います。高校生っていいなと思うのは、目指す大会に向けて指導者も選手も勉強してくるから、大会ごとに伸びてくるんですよ。伸びてくる者同士の戦いは面白い。それと秋田はアドバンテージとして、地元開催であることが大きい。地元の声援を大切にしてここまで戦ってきました。
明日はどちらが来ても(準決勝第一試合が終わった直後のコメントのため、この時点では福岡と宮城の勝敗は決まっていない)大変です(苦笑)。宮城はコントロールできるし、すごく鍛えられているチームです。福岡は個人技に優れたスーパースター集団。それに対して、鈍臭い能代工がどういう形をするかが一つの見物になるし、鈍臭いけれど観客が応援してくれれば、それが力になる。
明日で最後ですが、今回はすごくいい国体だな、と僕は思います。秋田で国体をやれたこともそうだけど、全国のバスケットボールファンやプレイヤーが、能代まで来てくれたことが大きくて、そこから学べることを感じているからです。
目立たないプレイでも能代市民は拍手をくれるし、頑張れば認めてくれる。僕らはバスケをやるうえでいい環境でチーム作りをできているわけです。それを全国の皆さんに見てもらえることができて、本当にありがたいと思う。勝つ、負けるじゃなくて、秋田国体をやってくれてありがとう、と感謝しています。決勝は鈍臭い能代工らしさ、秋田らしさを全国の皆さんに見てもらえればと思っています。

準決勝、福岡と宮城の一戦より。宮城は伊藤(写真#4)、安藤、畠山の3選手が交互に、福岡のエースガード並里(写真#14)をボックス&ワンで守ったり、その他にも3種類のディフェンスを変化させて福岡を苦しめたが、イージーシュートミスが響いた
■福岡・井手口孝コーチ(福岡第一高)
準決勝は点数は取れなかったけれど、よく守ったことが勝因。今日は試合をしていて、(宮城の佐藤)久夫先生に失礼な言い方かもしれませんが、指導者としてとても楽しかったです。久夫先生はサスガの手腕でディフェンスを何種類も仕掛けてきました。相手に仕掛けられたことでオフェンスのリズムに乗れなかったのは、ある意味しかたないこと。昨日までは選手同士のやりあいでどっちが勝つか負けるかの試合でしたが、今日は宮城が仕掛けてくることに対して、こちらの集中が切れないでやれるかどうか。他のチームではなかなか味わえない駆け引きがあり、私はとてもやりがいを感じました。
試合前に選手たちには「お前たちは明成に負けたことがないけれど(福岡第一は練習試合で、福岡大附大濠はインターハイで対戦して負けなし。福岡チームとしては、練習試合で一度だけ宮城に負けたことがある)宮城戦を楽な試合だと思うな。明成は日本一鍛えているチームだから、夏までのようには絶対にいかないから」と言って臨みました。頑張っているチームに対し、私たちもリバウンドとルーズボールだけはしっかりやろうと。今日は勝負所のリバウンドで勝つことができました。
明日は秋田との決勝。これまた京都とも、宮城ともまったく違うチーム(苦笑)。秋田は能代工の単独チーム。福岡は毎年、県内のセレクションから行って選抜チームという形を取っています。そういった意味では対照的なチームの対戦。ここ能代工の地元でいい試合ができれば、選抜で戦う“チーム福岡”として、長年やってきた一つの結果が出ると思っています。何とか勝ちたいですね。
決勝は完全アウェイ。加藤廣志先生から加藤三彦先生に受け継がれて、バスケの街で作られたチームとの戦いです。ただ、バスケットだけの戦いになればいいけれど、会場の観客はみんな秋田の応援になるから、ゲームに集中できるかどうか。でも、完全アウェイというのは、選手たちにとってはいい経験になる。国内のどこで試合をしても、これよりアウェイになることはないと思うので、将来、日の丸を背負って立つ選手が出てきたとしても、より大きな舞台で試合をするにしても、これはとてもいい経験になるはず。でも、アウェイとはいえ、私たちがいいプレイをした時は観客の皆さんには拍手をしてほしいですね。ここはバスケの街ですから。
少年男子決勝に向けて・・・とタイトルをつけておきながら、まとめたら朝方になってしまいました。
試合開始直前になってしまい、ごめんなさい!





