2007.07.31
帰化選手ラッシュ!
記者席のあちこちでチェックが始まった。「アイツもガイジンっぽいよ!」
桜木JRだけではない。元アフリカ国籍ばかりだというカタールだけじゃない。3人が帰化しているというウワサのレバノンだけじゃない。今大会、あちこちに帰化選手がいる。
フィリピン、ヨルダン、韓国……その他にも正式に認められなかったシリアなど(ヨルダンは他にも長身センターの帰化選手がいたが、認められていないらしい)。名前や顔を見ても、明らかにその国の国籍とは思えない選手が大勢コートに立っている。ルール上はチームに1名の帰化選手まで。移民なのか、二重国籍なのか(二重国籍OKの国はある)、出生地の国籍なのか、はたまた、幼い頃に国籍を変えてしまったのか!?

アメリカからの帰化選手、ジョセフ・ボーゲル(レバノン#11)。97-98シーズンに日本の愛知機械(JBL2部)で1シーズンプレイしている。96年のNBAドラフトでシアトルから2巡目指名されているが、NBAでプレイはしていない
この件で揉めているのが韓国だ。学生選抜代表として今年の李相佰杯にも出ているキム・ミンス(25歳、200㎝)は韓国とアルゼンチンとのハーフ。この選手が、現在のところ出場停止になっている。
だが、キム・ミンスは帰化選手ではない。父がアルゼンチン人、母親が韓国人という二重国籍を持つ韓国人。幼い頃に父親を亡くしており、母方の祖国で暮らしたいと、自ら希望して知人を介してアルゼンチンから韓国にやってきた。それが高校卒業間際。知人を通して紹介されたのが現代表のヘッドコーチであり、キョンヒ大の監督のチェ・ブヨン氏。2年半ほど韓国語を習得する時期があったため、現在25歳だがキョンヒ大の4年生。
ミンスはすでに昨年度から代表入り。世界選手権前に韓国で開催されたWBC(ワールド・バスケットボール・チャレンジ)やドーハのアジア大会にも出ている。アジア大会の管轄であるOCA(アジアオリンピック評議委員会)では二重国籍を持つ韓国人としての出場に問題はなかったが、FIBAのルールでは「アルゼンチン代表として試合に出ていない証明書が必要(二重国籍や帰化の場合は、元の国籍で代表としてプレイしていない証明書が必要)」であり、現在取り寄せ中。実際にアジア大会には出ているため「そんなルールがあるのは知らなかった。土日を挟んでしまったためにアルゼンチン協会からの書類を取り寄せるのに時間がかかっている。多分2次リーグから出られるのではないか」と、チェ・ブヨンHCは言っていたが、2次リーグ初戦のヨルダン戦は書類が届かずに出られなかった。
そして、韓国の正真正銘の帰化選手はダニエル・ロバート・サンドリン(27歳、200㎝/詳しくは宮地陽子さんのブログを参照)。帰化をしたのは昨年6月。名門・延世大に所属していたが、ヨーロッパでプレイしていたこともあってルール上、試合に出ることができなかった。今春、KBLにドラフトされたルーキー。ジョーンズ・カップには「イ・ドンジュ」という韓国名で出ていたため、帰化選手だとは知らなかった。名前だけ聞くとすごい選手のように見えるが、まだ韓国のバスケには馴染んでいなくて、韓国独特のディフェンスができない。キム・ミンスのほうが身体能力があり、日本戦から復帰の可能性があるだけに、手強い存在になる。
ちみなに、このキム・ミンスとダニエル・ロバート・サンドリン。ハーフだけあって、東洋と西洋を合わせたようなかわいらしい顔をしている。2人そろって歩いていると韓流スターのよう。運営スタッフや観客の中には、すでにファンになっている人も多い!? (すみません。写真はありません)。





