2007.03.23

屈辱からの再出発

スーパーリーグファイナルで敗れた、三菱電機のヒデこと柏倉秀徳選手ついて。

173㎝、68kg。
見ての通り、柏倉秀徳に恵まれた体躯はない。
それでも、粘り強いディフェンスと、いい組み立て、そして考えてバスケットができる頭脳がある。
今年、三菱が決勝に進出したのは、外国人選手がマッチしたことと、
ヒデが司令塔として独り立ちし、チームが崩れそうなときに
踏ん張りを効かせていたことが大きな要因だった。

だが、今回のファイナルでの3連敗は、その柏倉が抑えられたうえに、
相手のPGキャンベルにいいようにやられて、リズムを乗せてしまったことに尽きた。
三菱は柱を失った時に何もかもが崩れて修正不可能に陥った。
本当に強いチームは穴をカバーできるシステムを組めるし、仕掛けられたことに対応する力もある。
三菱はチャレンジャーの立場。王道のバスケットではなく、向かって行くバスケットをしたならば、
結果もまた違ったと思うのだけど・・・。

昨年のスーパーリーグファイナルのエントリーでこんなことを書いた。
トヨタの外国人PGであり、ルーキーながらMVPを受賞したドロン・パーキンズについて。

JBLスーパーリーグの変化

正直、昨年のドロンを見たせいか、シーズン中のルイス・キャンベルにはそれほどの衝撃はなかった。
だが、ファイナルではキレのある動きでリズムを作り、MVP級の働きをしてみせた。
チームメイトの渡邉拓馬はその姿に「感動した」と言っていたほど。
特に今年のファイナルは、PG対決がカギを握っていただけに、明暗がクッキリ出てしまった。
結果的には、外国人PGに2年連続やられてしまったスーパーリーグファイナル--。

そのやられた柏倉の口から、このような発言が出た。
記者会見が終わり、帰り際に話した一言。

「(敗因は)ガードの差です。やらなきゃいけないことが山積みになったファイナルでした。
キャンベルがどうのこうのではなく、外国人PGに対して何とかしていかないと、
日本のバスケは変わらないし、向上していかない」

駆け引きという点では何も残らなかった残念な戦いの中で、
光明が見出せたとすれば、この一言を聞けたことだった。
外国人PGについて何とかしようと、それをスーパーリーグでの戦いだけではなく、
日本のバスケットボールの問題だととらえているその言葉を聞いて、
この選手はただでは転ばないな、と。

個人的な感想だけど、今年はヒデにもスーパーリーグベスト5をあげたかった。
いや、ファイナルの出来ならPGはキャンベルじゃないかと言われそうだけど。
もしくは年間ベスト5をスーパーリーグ準優勝チームから一人選ぶのならば、ヒデにあげたかった。
チームを勝たせた司令塔として。それくらい、印象に残っている。
でも「やることは山積み」と本人も言っていることから、賞をもらうのは宿題を片付けてからなのでしょう。

相当な負けず嫌いでここまで来た。
この気持ちがある限り、きっとまた這い上がってくる。


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Posted by yota at 10:09  あの人に会いたい!