2007.03.22

トヨタの完全なるリーグ制覇

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トヨタ自動車、2連覇達成!

三菱電機はまったくといっていいほど何もできなかった。何もさせてもらえなかった。
でも、ここまで差がつくほど、トヨタと三菱に技術的な差があったとは思わない。
“ファイナル”を戦う「準備」や「心構え(メンタル)」に差があったとしか言いようがない。
ファイナルに対する準備、経験、采配、メンタル面、すべてトヨタ自動車が上回っていたのだ。

第3戦は5,829人もの観客が入り、「ファイナル」という雰囲気が漂っていた。

ホームコートで負けられない三菱も修正してきたあとがうかがえ、
3戦目にしてはじめて1Qでリードを奪った。これまでとは違う気合いが感じられた。
だが…2Qの踏ん張りどころで、司令塔の柏倉秀徳をずっと下げていたのはどうなのか……。
結果的にここが致命傷になった気がしてならない。
ルーキーの小淵雅は果敢に攻めてよくつないだけれど、いかんせんゲームが創れなかった。
(このことが直接的な敗因ではないし、上に書いたようにすべてトヨタが上回っていたのだけど)、
今年の三菱は「踏ん張って」レギュラーシーズンとセミファイナルを勝ってきた。
「踏ん張りどころ」では、その象徴である柏倉秀徳と心中してほしかった。
2Qの終わりに柏倉がコートに戻ってきた時には、すっかりトヨタペースになっていた。
その後、大野篤史がキャンベルにマッチアップしたり、
ロン・ヘールがボールを運んだりしたが、すべて付け焼刃。
トヨタはフロアバランスが悪い三菱の隙をぬってリバウンドを取りまくり、
走って怒涛の流れを作り、Vロードへとまっしぐら。

記者会見で古田悟は「優勝できると信じていたが、もっと苦戦すると思った」と語った。
ファイナルが始まる前、選手やロイブルHCの胸中はきっとそうだったのだろう。
それほど、今年の三菱の勝ち上がり方は今までとは違っていた。
ロイブルHCの準備にぬかりはなく、一戦目に勝ったときに
報道席までハイタッチを求めに来る姿を見たら、
ディフェンディング・チャンピオンを率いての初(采配)ファイナルは、
相当プレッシャーがあったのだろう、と想像できた。
得点力のある三菱を調子づかせる前に一戦目で「ファイナルは甘くないよ」と
見せつけたトヨタはしたたかだった。

ファイナルではオバノンも良かったけれど、キャンベルもレギュラーシーズンよりも体がキレキレ。
この2人は「オールジャパンは日本人だけで勝ったから、リーグは俺たちが頑張らないと」と
プレッシャーをかけていたようだ。ものすごい集中力だった。
3戦とも突破口を開いたのは渡邉拓馬のディフェンスとシュートから。
ディフェンスを踏ん張ったのは古田悟。
折茂武彦は3戦目ではきっちりと調子を戻して、決定打を放った。
みんなにMVPをあげたいくらいのファイナルだった。

特に古田悟は「恐るべき35歳」だと、改めて感じた。
三菱にいた頃、迷いからか中途半端なプレイをしていたこともあったが
トヨタに移籍してからは見違えるようなタフネスさと根性を見せている。
35歳でまだまだうまくなってることに、敬意を表します。

そしてMVPを受賞の時に、トヨタの選手たちみんなが
「そりゃあ、MVPはうちらのリーダー、チャックでしょう」とばかりに、
チャック(チャールズ・オバノン)を見たり、差したりして受賞のアナウンスをまだかまだかと待っている。
優勝するチームの強さというのは、この結束力だよなあ、と思った光景。
これテレビに映っているのかな。バスケットボールファンみんなに見てほしいのだけど。

ああ、それにしてもトヨタは強かった!


スーパーリーグファイナルについてはもう1本エントリーします。


Posted by yota at 21:49  取材の現場日記