2007.01.11
オールジャパン2007に思う

アジア大会から始まり、ウインターカップ&オールジャパンという怒涛の年末年始が終わった………。選手の皆さんお疲れ様でした。月刊誌の記者の皆さんはこれからですね(泣)
今年のオールジャパンはすごく面白かったし、バスケットが怖くも感じた……。オールジャパンは一発勝負のトーナメントだから、優勝チームを当てられることができても、そこまでの過程は予想通りに進んだためしがない。毎年、必ず波乱や激闘があるし、今年もたくさんのドラマがあった。
大会中、自分は毎日コラムを書かせてもらったのだけど、書いたものの中で心の中で引っ掛かっていることが一つある。それはアイシンのこと。
「決勝に行けたことが最大の収穫」と書いたのだけど、それは「世代交替の真っ只中」「リーグ戦5位」の現実を受けて、端から見た者の感想であって、当の本人たちはそんなこと思ってないんだろうなあと。本人たちにしてみれば、悔しさ極まりない決勝戦なのであって。準決勝でオーエスジーにあれだけ劇的な勝ち方をして、ようやく若い選手が勝ち方を覚えてきたところだから、なおのこと決勝では何かをつかみたかったはず。満身創痍だったケガのことも選手たちは一切口にしなかった。「負けたことよりも、自分たちのバスケットができなかったことが悔しい」(佐古、柏木)と、ただ一言。だけどその一言がものすごく重たかった。
今大会、かつて栄光をつかんだアイシンや東芝といった名門が、新生チームへと脱皮していくその苦悩を見ていると、チームを創る過程とはつくづく一筋縄ではいかないものだと思わされる。佐古の言葉を借りれば「4連覇した時だって簡単に勝ってきたわけじゃない」。チーム創りの過程を大切にしてきたチームこそが優勝にたどりつく。そういう意味では、トヨタは去年のリーグ優勝時よりも、選手層が厚くなったからこそ遂げたオールジャパン優勝だった。
そんな中で自分が今大会で一番印象に残ったのはオーエスジーの「躍動感」と富士通の「シュート力」のバスケット。「脚力を生かした速いオフェンス」と「タイトにつくディフェンス」のバスケットは見ていて楽しかった! そう感じた方も多いのでは。
この戦い方は今までの女子の国際大会を見ても必要な部分だったし、今後の日本にもっとも必要な「基本」スタイルだと感じる。この2チームの指揮を執るのは中村和雄氏と中川文一氏。考えてみると、2人とも元女子代表のヘッドコーチ。やはり、執念ある指揮管は何年かかってもいいチームを創る。一度沈んでも、何度転んでも、起き上がってくる執念がある。シャンソンと共同石油(現JOMO)時代の2人の対決もドロドロの執念劇だったっけ。
両チームが「体力、シュート力、ディフェンス力」といった、身体能力に関係ない、鍛えれば鍛えられる部分を伸ばして勝負したことも、今後日本が目指すべき道を示してくれたと思う。だからといって、日本の永遠の課題である「インサイド」が解決されるわけじゃないけれど、その前に勝負できることはいっぱいある。まずは何よりも、一試合走りきれる体力があってこそ。日本人には、鍛えぬくことを嫌がらない生真面目さもあるんだもの。
以上、いろいろあったオールジャパン(の一部)を振り返ってみました。





