2006.09.05
祭りのあと

ファイナルから1日経った今、「終わった…」ではなく、「終わっちゃった…」という心境。今日は休息日で、また明日、さいたまスーパーアリーナに行けば、どこかのチームが試合をしているような気がしてならない。
スペインの優勝で幕を閉じた世界選手権。ファイナルはまさしくディフェンスの勝利。そして、彼らはファミリーのような結束力だった。そんなスペインチームの取材をしに、今朝、見送りがてら成田空港まで行って来た。エルナンデスHCは言っていた。
「私は選手を信頼していた。そして、日本の皆さんありがとう!」と。
空港で聞いたスペインチームのエピソードをいくつか。
昨晩はチーム・メディア・関係者とでホテルで祝賀パーティーを開いていたので、あまり寝てないらしい。そのうえ、朝早い便のために、6時すぎにはホテルを出発したとか。きっと飛行機では爆睡だろう。そして、マドリードの広場では国民が出迎えてくれるとか。
空港でガソルの車イスを押していたのは、NBAも注目しているルディー・フェルナンデス。出国ゲートをくぐるとき、関係者と話し込んでいたナバーロに「早く来いよ~」(多分そんな口調)と大声を出して呼んでいたのは兄ガソル。ふつう、男子チームの場合だと、チェックインのあとはフリータイムになり、数人のグループに分かれて行動したりするものだが、スペインの場合は選手全員でどこからともなく出国ゲートにやって来た。選手全員で朝ご飯でも食べていたのだろうか? しかも、彼らの場合はおしゃべりしながら、というのがミソ。スペイン人って本当によくしゃべる(笑)。それも、仲がいい証拠かな。
自分が海外に出掛けるときはワクワクして胸が高鳴る成田空港も、見送る立場となると、寂しいもの。彼らが出国ゲートをくぐったのを見送った今は、まさしく「祭りのあと」の心境。次に彼らに会えるのはいつの日だろうか。
私の周りでは今日だけで6人の人が「スペインにバスケットボールを観に行きたい」と口にしていた。大会を通しては、何人の人からこの言葉を聞いただろう。それは、スペイン代表だけでなく、海外の名だたる選手が活躍しているスペインリーグを観てみたい、来年のユーロバスケット(ヨーロッパ選手権の開催地はスペイン)を観たいという理由から。今までは日本とNBAしか知らなかった多くの人が、ヨーロッパのスタイル(&アルゼンティーナ)に魅了されていた。新たなバスケットボールに出会えただけでも、日本で開催した意味があったというもの。人々のバスケットボールを観る目が、この世界選手権を機に、いろんな意味で変わっていくことを感じている。
夢のような濃い2週間が終わり、今から現実の世界に戻らなくては。今度は濃い2週間を記録として残す作業に入る。プログで書きたいことは山のようにあるんだけど・・・。落ち着いたら、世界選手権のあんな話や、こんな話を書きます。





