2006.08.28
中国、撃沈!
思えば、中国の悲劇はPG#5リウ・ウェイのファウルトラブルから始まった。リウ・ウェイはヤオ・ミンと同い年で、ヤオにボールを入れるのが一番うまいガード。だが、開始2分で2回目のファウルを犯すと早々にベンチへ。しかし、変わった205㎝のPG#9スン・イェが、ボールを運びから、リバウンド、シュートと大活躍。年齢を確認すると20歳。若い! メディアガイドによると「マジック・ジョンソンと比較されるほどの逸材」と書かれている。ヤオもリバウンドを取りまくり、ブロック炸裂。出足で12-2とリードを奪った。2Q途中から出てきたリウ・ウェイだが、リズムが戻らず3回目のファウルを犯して再び#9スンと交代。さらには見たことない細身のPG#4チェン・ジャンハまで出てくる。226㎝のヤオとプレイしていると、とても小柄に見えるが187㎝。しかも17歳!!! このガードがまた思い切りのいいシュートを繰り出す。中国は212㎝、18歳のセンター#11イー・ジャンリャンも外角から連続でシュートを決めてくる。
「中国の若手、恐るべし!!!」
と思っていたのも前半まで。後半、中国の野望は打ち砕かれた。
2Qからその兆候はあったが、後半に入るとギリシャのディフェンスが効いてきて、200㎝の#4テオドロス・パパルーカスと191㎝の#7ヴァシレイオス・スパヌリスの2ガードの独特なステップインが決まりだす。決定打となったのは3Q。ギリシャのオールコートプレスの餌食となり、中国の若手ガードはまったくボールを運べなくなった。ハーフコートまでいっても今度はヤオにボールを集められない。集めたところでダブルチーム、トリプルチームされる。さらには、ギリシャ#4パパルーカスの老練なゲームメイクに翻弄されて、あっという間に25点差。4Qになっても手を緩めないギリシャは、容赦なくオールコートプレスで中国をイジメぬく。中国の若手ガードが、29歳のパパルーカスにやられるサマはまるで大人と子ども。結局、95-64で31点差がついた。
ギリシャのスタイルはどこかのチームに似ている。そうだ能代工業だ! オールコートプレスから速攻につなげるスタイルは能代工そっくり。これでもかと容赦せず、一気に畳み掛けるところも似ている。同じことを思った方、きっと多いことだろう。隣の席で見ていたMさんや、月バスM編集長も同じことを言っていた。さしずめギリシャのパパルーカスは田臥勇太か。そういえば、独特のステップシュートもパスも高校時代の勇太にちょっと似ていたな。
それにしても、ギリシャの熟練されたスタイル、特にしたたかなガード陣には感心するばかり。ヨーロッパ選手権MVPのパパルーカスがなぜNBAに行かないかは疑問だけど、そのあたりはヨーロッパに詳しいライターの青木崇さんに解説してもらうことにしましょう。
今大会の中国はとても若く、平均年齢22.4歳。一番年上27歳のワン・ジージーはこのゲーム何もできなかった。これまで中国の核となってきたリーダー、リ・ナン(30歳、198㎝、SF)は両膝の手術をしたために今大会は不出場。こういう若さがモロに出るゲームを見ると、北京五輪に向けてはやっぱりベテランは必要だと感じる。ヘッドコーチいわく、リ・ナンは12月のアジア大会には出てくるそうだ。17歳の#4チェンは、9月のアジアジュニア選手権には出るのだろうか? 今からジュニアに合流では間に合わないかな?





