2006.01.28
bjリーグトライアウトで新制度発表

1/26(木)177人、1/27(金)173人、2日間で計350人の選手がチャレンジしたbjリーグ第1次合同トライアウト。このトライアウトは1/27のみ取材可能だったので、1/27の様子と公式会見でのコメントを発表したい。
気になる受験者の名前には、元日本代表選手であり、クラブチームや国体で優勝している富山グラウジーズの石橋貴俊(37歳)、現役大学生では法政大の山田謙司、日体大の与那嶺翼と斉藤資、日本大の呉屋貴教、中央大の石田晃章、京都産業大の菊地宏之らの名前があり、現役高校生ではウインターカップで優勝した福岡第一高のディアン・ティアノ・セイドゥ・ヌロとサー・パパ・ブーバカーの2人がいた。また、高校時代に全国大会で活躍した20代後半の選手も何人かいたし、昨年に続き2度目の参加者もいた。
そして、今シーズン途中でJBLを脱退した福岡レッドファルコンズから庄司和弘、上山博之、根間洋一、城間修平、田中健の5人が受けていた。5人ともJBLの移籍希望競技者リストに名前があるが、JBLに移籍できるかは分からない。また福岡はbjリーグ入りを表明してこれを受理されているが、加入が来季からになるのかは正式決定していない。ならば、トライアウトを受けてバスケットを続けられる可能性を広げたいといったところだろう。
1/27の午後の部に登場した庄司はbjリーグのトライアウトを受けた理由を「正直言って、まだ気持ちの整理がついていません。言い方は悪いけれど、まずbjリーグのトライアウトを受けてみようと思った。バスケを続けるかどうか迷っているところで、トライアウトは選択肢の一つ。bjにしてもJBLにしても、同じ土俵に自分を立たせてみようと思った」と記者陣に語った。記者の質問がいくつか飛んで自分の言葉で話していくうちに「できるかぎりプレイを続けたいので」と前向きになってきていた(よかった!)。
気持ちの整理なんかすぐにつくわけないと思う。けれど、JBLでもbjでも今シーズン中にプレイできる可能性はまだある。その場を自分でつかみとるために、トライアウトの場に来たのだ。そして、その答えは近日中に出るはず。
そう。今回のトライアウトは、選手契約に関しての新制度が用いられる。今回のトライアウト参加者の中から、リーグによって選出された選手は2月以降に開催されるbjリーグ公式戦にプロ選手として出場することができるのだ。契約は今シーズン終了までで、その後は5月下旬のドラフト会議にかけられる。また第1次を通過した者は今シーズンの公式戦に出るには至らなくても、5月上旬のトライアウト最終選考に進むことができる。
この制度について河内コミッショナーは「大学生は授業が終わっているし、年齢的に一番伸びる時なのに今年の11月まで試合がないのはどうかと。トライアウト参加者の名前をみて、チームから『早く試してみたい』との声があったので、選手の成長のことや、より早くリーグに対応できるということを考えてこの方式に踏み切った」と語った。
bjリーグはサラリーキャップ制である。選手が増えた場合、サラリーキャップの枠は超えないのだろうか? 契約はチームと選手間で行われるのだろうか?
「bjには3/2まで新規契約(トレード含む)ができるという規約がある。どこのチームもサラリーキャップは残っている。契約についてはチームが個別に選手に話をつけるのではなくて、リーグを仲介した話し合いによって、実力が均等になるように考慮する」(河内コミッショナー)とのこと。
また、この新制度により高校生が公式戦に出る場合は(これは福岡第一の2人を指すのだが)、所属している学校の許可はとってあるが、高体連への連絡等はこれからだという。「日本のバスケット界には一度退部届けを出してからプロとして参戦する制度もない。これからはそういう制度のことも考えていかなくてはならない」と語った。前例がないことだけに、もし高校生が参戦する場合はどういう展開になるのか注目していきたい。合格者の発表は近日中に出る。
この新制度はバスケットボール界にとって画期的な試みだと思う。裏を返せば、現状では思った以上にプロとして戦力になる選手がそろわなかったのかもしれないが…。
この制度について大阪エヴェッサの天日ヘッドコーチはこう述べている。
「実際にシーズンに入って思ったのが、どのチームもそのチームに就職した気分になっている選手がいるということ。危機感が足りない。そういう選手も下の子が入ってきたら変わると思う。いいと思った案はどんどん取り入れるbjリーグの姿勢が好きですね。アカンかったら、また考えればいいのだし」
bjリーグは40試合と試合数が多い。NBAのように期限までにトレードや補強を繰り返し、ゲームを経験しながらチームを創っていくのがbjリーグなのだ。まだリーグは折り返し地点。改善の余地はある。
この中から今季の公式戦に出場する選手はいるのか、いるとすれば誰か。天日氏は「目をつけている選手はいます」と笑みを浮かべていたが…。





