2005.11.18
女子準決勝回顧録

※この記事は11/4に行われた東アジア大会・女子準決勝後に書いたものです。
■逃した魚は大きかった…!
惜しかった…! 女子準決勝・中国戦は勝てた試合だった。出足から積極的に攻めた日本は終始シーソーゲームながらリードを奪う。中国はいいところでシュートをポロポロと落としてくれて、いかにも平均年齢18.8歳(下は16歳から上は22歳)という若さを露呈。中国が追い上げる始めると大神が2対2からの合わせや、3ポイントをピシャリと決める。残り5:41にシンが3Pを決めて60-55で最大5点離す。
しかし、ここからが中国の反撃の始まりだった。中国のスター、ミャオ・リージェ(G、WNBAサクラメント・モナークス)の控えとして、仙台のアジア選手権から成長著しい#7ビェン・ラン(180㎝、SG、19歳)が狙いすまして遠くから3Pを連発。これまでまったく入ってなかったのがウソのような集中力。
日本はビェン・ラン相手に2番プレイヤーがマッチアップしていたが、つききれずに上背のある178㎝の石川にチェンジ。しかし、その石川が変わってすぐさまファウルアウト。ビェン・ランの勢いは止まらない。ここが勝負所だった。
それでも日本は大神が神懸かり的にジャンプシュートや3Pを沈め、残り1分を切って69-68とリード。応援に来た男子代表も総立ち!!!
だが、そのあと中国に4本のフリースローを沈められ、逆に日本は決め手がなく、ラストに大神が同点を狙った3Pを放つも、これがリングをくるりと一回りして無情にも落ちてしまった…。69-72。
勝てたと思った。大健闘だと思った。だが、選手の反応はちょっと違っていた。
「これがいっぱい、いっぱい。向こうのほうが攻めている時に余裕があった。2対2からのシュートもたまたま入っただけ。今回は練習時間が短くてシステム的な動きは完全にはできなかったから、最後はフォワードに合わせをしてパスミスになるより、自分で攻めていくしかないと思った」とシン(大神)。
そうなんだ。最後はチームプレイで攻めていたというより、シンのシュート力で乗り切った部分が大きかった。エースが突破口を切り開いて攻めているのだからヨシとしたかったが、攻め手がシンしかないという点で、「いっぱいいっぱい」だったのかもしれない。そもそもこのチームは、“これが持ち味!”というカラーが確立されていない急造チーム。シーズン中で体が動く分、走れている時はいいのだが、得点を取るバリエーションはあまりにも少なかった。
かたや、中国は最後の最後でチームがエースを生かしたフロアバランスをとり、そのエースが期待通りに働いた。ビェン・ラン――。この選手は近い将来、絶対に中国の主力になる。19歳ながらそんな貫禄を漂わせていた。
それにしても悔しい。試合終了後、荒ヘッドコーチの第一声はこうだった。
「逃した魚は大きかった」
中国の若造相手に“大きな魚”とまでは正直思わなかったが、大舞台での決勝進出を逃したことについては、それはそれは大きい魚だと思った。無念。





