2005.09.10

WJBL開幕!混戦リーグの予感…

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 9月9日、例年より2週間早くWJBLが開幕した。今シーズンは今までより試合数が増えて、4回戦の長丁場になるからだ。

 シャンソン×JOMO、JAL×富士通。この開幕2試合を見ただけでも、「今年のリーグは面白くなりそう!」そんな期待が持てた試合だった。しかしまあ、結果はともかく、どちらの試合も内容は予想外!? 

 JOMO×シャンソンは、ここまでJOMOが点差を離すとは思わなかったし、ここまでシャンソンが不調だとも思わなかった。試合はシャンソンがリードする形で進められたが、徐々にディフェンスの引き締まったJOMOがシャンソンの流れを止め、攻めても紺野、立川の要所の3Pが効いて63-48と快勝した。ここではJOMO×シャンソン戦の感想とともに、チームのコメントを紹介。

■JOMO 確実なる成長のあとを見せた開幕戦

 JOMOが変わった。一番に変わった点はディフェンスとシュートセレクション。昨シーズンのディフェンスは1対1で守って、そこで抜かれたらヘルプをして終わりという“形”だけのものだった。シュートに関しても、タイミングを考えずに打っていたことが多かったように思う。だから入るものも入らなかった。

 そのあたり、長年チームを牽引してきた浜口典子、大山妙子、楠田香穂里というベテランたちが、いかに仕事をしてきたかが分かる。彼女たちはディフェンスでは広い範囲をカバーし、オフェンスではチームの流れを創り出すため動きを粘り強く地道にしていた。それを一試合通して行うだけの体力もあった。つまり、昨シーズンのJOMOは大黒柱が抜けたことで、若さを露呈してしまう発展途上のチームだった。

 それが、開幕戦では成長のあとをのぞかせていた。オフェンスでは勝負所でシュートを外さなかったし、ディフェンスにしても、カバーリング・ディフェンスが効いていた。1試合観ただけではまだ判断できないが、「昨年とは違う」ということだけは、ハッキリと見せてくれた開幕戦だった。

「昨年はイケイケの展開が多かったが、今年は相手に対応するオフェンスをやっていいます。また走る分、機動力が出てきた」(内海ヘッドコーチ)

「JOMOというチームに誇りを持って、今年は練習から大切にしてやっています。自分は司令塔としてもムードメーカーとしてもチームに貢献したい。去年はPGとして“やってしまえ!”じゃないけれど、とにかくボールを持ったら展開を早くすることだけ考えていた。でも、うちのチームは点を取るのは私だけじゃないし、今年はみんなにどう点を取らそうかと、ちょっとだけ頭を使ってやっていこうかと思っています(笑)」(大神)
 
 感動させておいて、最後に落とすあたりはシンらしい(笑)。この記者会見では今シーズンにかける強い気持ちがストレートに伝わってきて、オフに相当な練習をしてきた様子がうかがえた。 

■シャンソン センター不在と、調整ミスが響いた

 シャンソンが48点しか取れなかったというのは大問題だ。開幕前の予想では、トヨタ、富士通と並び、優勝候補の一角、いや一番手だったので、この内容にはビックリしている。
 
 この夏に河が膝の手術をして開幕には間に合わないため、河抜きの布陣でかなり準備をしてきたという。しかし、「石川が開幕の3日前からウイルス性の胃炎で練習ができなかった」(李ヘッドコーチ)ことも影響してか、全員が少しずつずれた動きになり、噛み合わない。さらに“開幕戦”という呪縛が動きを硬くした。女子のチームはこういった些細なことがプレイの出来に左右する。

 河の変わりには、初スタメンを務めた玉城昌子やプレイヤーに復帰した渡辺由夏など、あの手この手でメンバー構成を変えてみたがうまくいかず。スタメンプレイヤーに変動はなくとも、スタメンと同等の力を持っていた江口真紀や渡辺温子の抜けた穴というのは、こういうビッグゲームでは大きく響く。単なる調整ミスなのか、それとも駒不足なのか…。  
 
 シャンソンは昨シーズンも勝ち星こそ重ねていたが、ファイナルでようやく完全な形ができたというスロースタートだった。対応力のある選手たちが揃っているので、仕上がりはこれからといったところか。いずれにしても、長丁場のシーズンなので新戦力の浮上が待たれる。

「昨リーグの優勝チームと言われると恥ずかしい。河の穴はさほど大きいとは思ってなかったが、開幕に向けて調整が失敗しました。今日の試合は粗末な結果でした。みんな硬かったので、もっと気楽にできるようにしたいと思います」(李ヘッドコーチ)



Posted by yota at 03:13  取材の現場日記