日本時間10月13日午前8時（北米東部時間12日午後7時）にティップオフとなるワシントン・ウィザーズ対トロント・ラプターズのプレシーズンゲームは、期待された日本人対決の実現ならず。ウィザーズの八村 塁は前日ワシントンD.C.入りしたとの報道はあったものの、現在も私的な理由による欠場という状況が変わらず、渡邊も左足ふくらはぎの張りを理由とする欠場が続いている。

八村を欠くウィザーズはここまで、プレシーズンゲーム2試合でいずれも黒星を喫している。ただ、新任のウェス・アンセルドJr.HCは日本時間10日の対ニューヨーク・ニックス戦でも登録17人全員をコートに送り出し、さまざまな組み合わせでのコンビネーションを試している段階。昨シーズンと変わらないブラッドリー・ビール、ダニエル・ギャフォードら主戦力に加え、故障明けのデニ・アブディヤが戦列に復帰し、スペンサー・ディンウィディー、カイル・クーズマ、ケンテイビアス・コールドウェル-ポープ、モントレズ・ハレルら新戦力にも楽しみなプレーヤーがそろっている。

一方のラプターズは、渡邊の他に主力のうちパスカル・シアカム、クリス・ブーシェイが欠場の見込みだが、新型コロナウイルス陽性判定を受け欠場していたケム・バーチは、前日ホームのスコシアバンク・アリーナでの対ヒューストン・ロケッツ戦で出場を果たした。ルーキーのスコッティ・バーンズやマイアミ・ヒートから移籍してきたプレシャス・アチウワら新戦力は期待に応えるプレーを見せており、こちらも“テスト期間”ながら、ハイペースな展開と厳しいディフェンスで、プレシーズンゲームが始まる前には低かった評価を覆すような雰囲気が感じられる楽しみなチームだ。

両チームは、日本時間10月21日（木=北米東部時間20日の水曜日）にスコシアバンク・アリーナで開催されるレギュラーシーズン初戦でも対戦する予定。順調にいけば、この試合では戦列復帰後の八村と、ローテーション入りを果たした渡邊の日本人対決が見られる。

文／柴田 健（月バス.com）
（月刊バスケットボール）