月刊バスケットボール6月号

桜花学園が2年ぶりの決勝進出、大阪薫英女学院を下す【北海道インターハイ2023】

要所で得点した桜花学園#④田中 こころ[写真/堀内涼(月刊バスケットボール)]

桜花学園は2Qリードを作ると逆転を許さず


7月29日、北海道インターハイ2023女子準決勝で近畿女王・大阪薫英女学院(大阪府[1])と東海女王・桜花学園(愛知県)が対戦。拮抗した立ち上がりとなったが、桜花学園は2Qにリードを作るとそのまま逆転を許さず。74-59で勝利し、2年ぶりとなる決勝進出を決めた。


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インターハイでは2年連続準優勝となっている大阪薫英女学院、今年のチームはコミュニケーション意識が高く、試合の中でも修正できるという強みを持つ。準々決勝の聖和学園(宮城)戦ではリードされながら逆転して勝利をもぎ取った。昨季は夏冬共にベスト16に終わった桜花学園は、同じように「チーム力」を合言葉にチームを作り上げてきたと語っている。



大阪薫英女学院#6木本 桃子


大阪薫英女学院は#6木本桃子が倒れ込みながらレイアップを決めて先取点を奪うと、#5島袋椛がフックシュート、#8松本莉緒奈がリバウンドから決める。一方、桜花学園は#5黒川心音の3Pシュートで初得点。#15白石弥桜がリバウンドから決めると、#4田中こころが一瞬のスピードで抜き去ってドライブを決める。リバウンドは互角。大阪薫英女学院が決めれば、桜花学園が決め返すなど互いに一歩も引かず。15-15で1Qを終える。

2Q、#8福王伶奈のポストプレー、#5黒川の3Pシュートでリードを奪った桜花学園は、キャプテン#4田中こころのスティールから得点につなげて残り3分55秒で26-21と両チーム通じて初めて5点のリードを握る。
大阪薫英女学院にドライブからのシュートをことごとく止める桜花学園、ローポストで#7東小姫が、#12深津唯生が右コーナーからジャンパーを決めて7点リードを作る。大阪薫英女学院は#6木本桃が連続失点を止めると#8松本が速攻でレイアップを決める。桜花学園は#7東のフリースローで追加点を奪い、34-29でハーフタイムを迎えた。前半桜花学園はリバウンドで27-16と圧倒。ターンオーバーでは大阪薫英女学院2、桜花学園7となっている。



桜花学園#12深津唯生

3Q、大阪薫英女学院はディフェンス強度を上げて開始3分半、桜花学園の得点を阻む。その間にキャプテンの#4木本桜子、#8松本の得点で1点差とする。しかし、桜花学園は#4田中が3Q初シュートを決めると#15白石、#9阿部心愛、#7東と続く。大阪薫英女学院は#4木本桜の得点のみとなり、残り4分弱で桜花学園の45-37に。
タイムアウト明け、大阪薫英女学院は#5島袋が連続得点。バックコートからプレッシャーをかけていくがターンオーバーも出て詰められない。桜花学園は#12深津が得点源となり、54-45として3Qを終えた。

近畿大会でも安藤香織コーチが「インサイドに対してはやられてもいい。その後に取り返すだけ」と選手たちに語り、優勝している大阪薫英女学院。4Qに入ると#5島袋が存在感を発揮。さらに#6木本桃の3Pシュートで残り4分半で55-60と迫る。追われる桜花学園はここで#4田中の3Pシュート、#15白石のインサイドなどで得点してリードを保つ。残り1分強で桜花学園の69-59。大阪薫英女学院は逆転勝利にかけて3Pシュートを狙い、最後の頑張りを見せたが奏効せず。桜花学園が逃げ切った。決勝では、第2試合で行われる京都精華学園(京都府)対札幌山の手(北海道[1])の勝者と対戦する。

桜花学園は#12深津が16得点でチームトップ。#4田中が14得点、#5黒川が12得点、#15白石が11得点(11リバウンドでダブルダブル)、#7東が10得点と5人が2桁得点をマーク。大阪薫英女学院は#5島袋が両チーム最高の24得点を記録。#6木本桃も11得点をあげている。リバウンドは桜花学園と53-35がリード。セカンドチャンスでのポイントが勝敗を分ける一因となった。


大阪薫英女学院#5島袋 椛


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写真/堀内涼(月刊バスケットボール)

タグ: 北海道インターハイ2023

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