「NBAドラフト・ロッタリー」が現地5/16に開催、1位指名権はどのチームに?
ドラフト1巡目1〜4位指名権はどのチームに!?
現地5月16日20時半(日本時間17日9時半)より、プレイオフ不進出14チームが参加して1巡目1〜4位指名権をかけた抽選「NBAドラフト・ロッタリー2023」が行われる。
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ドラフト・ロッタリーは、1巡目1位指名権〜4位指名権を抽選で決めるもの。1巡目5位〜14位指名権は、トップ4を引き当てたチームを除いたチームを対象に成績の悪い順で割り当てられる。成績が悪いほどに、当選確率は高まるものの、必ずしも高い指名権を得られるわけではないため、レギュラーシーズンでわざと負けるといった行為を抑止しているわけだ。
抽選では1から14の番号が書かれたピンポン玉を使用。4球の組み合わせは1,001通り。その内1,000の組み合わせを各チームに振り分けていて、引き出した4球の番号を持っていたチームが指名権を得ることができるわけだ。1位指名権の当選確率は、今季最下位ピストンズ(17勝65敗)、ロケッツ(同22勝60敗)、スパーズ(同22勝60敗)が14%、ホーネッツ(同27勝55敗)が12.5%、トレイルブレイザーズ(同33勝49敗)が10.5%。ここまでが2桁の当選確率でマジック(同34勝48敗で9%)以下は1桁の確率となっている。そして2位〜4位の指名権も、最初に割り当てられた番号での指名となる(すでに引き当てたチームの番号は無効)。
1985年から始まったドラフトロッタリーでは、いくつものドラマが生まれている。1993年では、下から12番目だったマジックが1.52%という確率にも関わらず1位指名権を獲得(クリス・ウェバーを獲得してすぐにアンファニー・ハーダウェイとトレード)。2008年では、下から9番目だったブルズが1.7%の確率ながら1位指名権を引き当ててデリック・ローズ(現ニックス)を指名している。
現地6月22日(日本時間23日)に行われる今年のNBAドラフト。219cmという身長ながらアウトサイドでも活躍できる多彩さが特徴のビクター・ウェンバヤマ(フランス)が1位指名最有力と言われている。また、日本代表としてワールドカップでの活躍も期待される富永啓生(ネブラスカ大)もアーリーエントリーを行っており、日本人として3人目となるドラフト指名はあるのか、こちらも注目される。
■ドラフト1位指名権当選確率
今季 勝-敗 | 1位指名権 当選確率 | |
ピストンズ | 17-65 | 14.00% |
ロケッツ | 22-60 | 14.00% |
スパーズ | 22-60 | 14.00% |
ホーネッツ | 27-55 | 12.50% |
トレイルブレイザーズ | 33-49 | 10.50% |
マジック | 34-48 | 9.00% |
ペイサーズ | 35-47 | 6.80% |
ウィザーズ | 35-47 | 6.70% |
ジャズ | 37-45 | 4.50% |
マーベリックス* | 38-44 | 3.00% |
ブルズ** | 40-42 | 1.80% |
サンダー | 40-42 | 1.70% |
ラプターズ | 41-41 | 1.00% |
ペリカンズ | 42-40 | 0.50% |
*=指名権はニックスに移る可能性あり | ||
**=指名権はマジックに移る可能性あり |
ドラフト1位最有力と言われるビクター・ウェンバヤマ(フランス)
文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)
タグ: NBAドラフト