月刊バスケットボール6月号

NBA

2023.02.16

ヒールドが今季230本目の3P成功、レジー・ミラーの記録を塗り替える

ヒールドがレジェンドのチーム記録を破る


現地2月15日(日本時間16日)、バディ・ヒールド(インディアナ・ペイサーズ)はホームでのシカゴ・ブルズ戦4Q終盤に今季230本目の3Pシュートを成功。チームのレジェンドプレイヤーであるレジー・ミラーが持っていたシーズンでのチーム記録を塗り替えた。

【動画】ヒールドのチーム新記録達成シーン&コメント動画をチェック

今季60試合すべてにスターターとして出場しているヒールドは、この日3Qには5本の3Pシュートを成功させて19得点と爆発。そして4Q残り2分46秒、アーロン・ネスミスのパスを受けて左ウイングから3Pシュートを放って今季230本目を成功。ミラーが持っていたチームのシーズン記録229本を破った。試合全体では27得点を記録し、チームの勝利(117-113)に貢献している。

チームはSNSにコメント動画を投稿。その中でヒールドは「お祝いだよ。バハマから来た子どもは、これまで成し遂げたことも考えたこともなかった。けど、レジー・ミラーの記録を抜けるなんて。とにかくお祝いだ。決して当たり前ではないんだ。ストーリーを書き続けていくよ」と喜んでいる。

中米カリブ海にある島国バハマ出身のヒールドは、オクラホマ大で4年間プレイし、最終学年では、ジョン・R・ウッデン賞、ネイスミス賞、スポーティングニュース最優秀選手賞、オスカーロバートソントロフィーを受賞。2016年ドラフト1巡目6位指名でニューオリンズ・ペリカンズの指名を受けてNBA入り。ルーキー・シーズンにキングスにトレードされると、3Pシュートを武器に頭角を現し、移籍2年目の2018-19シーズンには82試合全試合にスターター出場し、平均20.7得点を記録。さらに2020-21シーズンには、282本の3Pシュートを成功させてサクラメント・キングスのチーム新記録をマークした(現在も保持)。そして昨季途中にペイサーズに移籍している。

レジェンドの記録を破ったヒールドは今週末の現地2月18日(日本時間19日)にオールスター・サタデー・ナイトで行われる3ポイントコンテストに、チームメイトのタイリース・ハリバートンと出場予定。こちらの結果も楽しみである。

なおNBA全体での3Pシュート成功シーズン記録は2015-16シーズンにステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が記録した402本である(ヒールドの2020-21シーズンの282本は歴代10位)。


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: NBA インディアナ・ペイサーズバディ・ヒールド

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