月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップの思い出】 ー西田優大ー 大きな自信につながった1年時の決勝戦

大きな自信につながった1年時のウインターカップ決勝戦

 

 得意の3Pシュートだけでなく、ボールハンドラーとして攻撃の起点となり、得点やアシストに効率良く絡める西田。またU18U19日本代表や東海大などの高いレベルに揉まれる中で課題だったディフェンス力も身に付け、オフェンスでもディフェンスでも活躍できる選手となった。

 

 東海大在学時からBリーグの舞台に立ち、シーホース三河へと移籍した2020-21シーズンには最優秀新人賞を受賞。三河2年目となる今季は、チームの若きエースとして仲間を引っ張る活躍を見せている。また、昨年から男子日本代表にも定着しつつあり、FIBAワールドカップ2023 アジア地区予選などで貴重な経験を重ねながら進化し続けているスコアラーだ。

 

 そんな日本バスケ界のトップレベルを走る西田も、中学時代まではほぼ無名の選手だった。徳島県の海陽町出身で、通っていた海陽中は弟の公陽、陽成(ともに東海大)が在籍した頃に全中初出場を果たしたものの、長男である優大の頃には全国への扉を開けず。

 

 しかし、そんな西田の名を全国に知らしめたのが、福岡大附大濠高に入学して迎えた1年時のウインターカップだった。同年のインターハイではベンチに入れなかった西田も、このウインターカップではベンチから出て流れを変えるシューターとしての役割を奪取。すると八村塁(ウィザーズ)を擁する明成(現仙台大明成)との決勝戦、西田は2Qで逆転の3Pシュートを決め、その後もリードを拡大する好活躍を見せたのだ。


 



 最終的には明成に追い上げを許し、逆転されて69 – 71で敗れたものの、西田自身はルーキーとして十分過ぎる働き。何より地元・徳島を離れて東京体育館の華々しい大舞台でも物おじせず自分の力を発揮できたことは、“これまでやってきたことが間違いではなかった”という大きな自信につながった。だからこそ西田は、高校時代を振り返って最も印象に残っている試合としてこの1年時のウインターカップ決勝を挙げるのだ。

 

 ただ、その後の高校2年時、3年時は、インターハイでもウインターカップでも思うような結果を残せず。ウインターカップは2年連続で2回戦敗退となり、西田にとって「なかなか思うような結果が出なくて、すごく悔いが残っている大会」という印象が強いという。

 

 大舞台で活躍できた確固たる自信も、耐え難い屈辱も味わった思い出深い3年間のウインターカップ。その全てを自らの糧にしてきたからこそ、現在の西田があるのだ。


\西田優大選手から応援メッセージ/

ウインターカップは最後の集大成です。いつもより緊張したり力が入ったりすることもあると思いますが、苦しい時間帯や展開の時こそ一人一人が目を合わせてチームで戦って、少しでも良い結果が残せるように頑張るのを願っています。
頑張ってください!!


[西田優大選手 ザムスト着用アイテム]

 フィンガーラップ(1本指)


突き指後のサポートに。
サポーターの内側と外側に施されたウレタンフィルムで、運動時のズレが抑制。ボールが滑りにくい設計になっており、指を入れてストラップを巻くだけで、テーピングよりも手軽に装着できます。




ハメるだけでいいですし、これをつけるだけで安心感があります。ゴツゴツしているように見えるかもしれませんけど、全然違和感がなく、ボールを触れます。今はこれがないとプレーできません。


[ザムスト 部活生向け特設サイト]




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